【初心者さんを応援!】編み図記号の読み方を丁寧に解説します

編み物を始めてみたけど、編み図の読み方が苦手…。見慣れない記号にお困りな方は沢山いらっしゃるのではないでしょうか?

一見難しそうな編み図も実は形に大きなヒントがあります。記号も「意味」さえ覚えてしまえば とても簡単です。

この記事では編み物初心者さんが、知っておくと便利な編み図のルールや編み図記号を「かぎ針」と「棒針」に分けて解説します。

最後に、この記事で解説した編み図記号が入っている作品もご紹介しますので、チャレンジしてみましょう!

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【かぎ針編み】編み図の見方がわからない方へ

【かぎ針】編み図の見方がわからない方へ

かぎ針の編み図の見方がわからない人に最初に覚えてほしいのが「平編み」と「円編み」の編み方です。

この2つの編み方に出てくる記号は共通ですが、編み進める方向が異なるので編み図の形や読み方が違います。

2種類の違いを理解すると、編み図への理解が深まります。次の項目ではかぎ針の平編みと円編みの特徴を紹介していますので一緒に見ていきましょう!

・かぎ針の平編み(往復編み)図の読み方

かぎ針の平編みは、編み地の端まで編み終えたら編み地を裏返し、また右から左へ編む往復編みをするので、編み図もその動きに従って読んでいきます。

編み図では、作り目の鎖編み、そして編み始めの立ち上がりも1段目とカウントしてから、まず右から左の方向で編み図を読み進めて行きましょう。

2段目は編み地を裏に返してから編むので、編み図は左から右へ読み進めていきます。

以降、表面の奇数の段(1段・3段…)は右から左へ読み、裏面の偶数の段(2段・4段…)は左から右へ読んでいくのが基本です。

編み図によって、編む方向を矢印のマークで記している物もありますよ!

詳しい読み方について、Crochet and Knitting Japanさんが編み図を使いながら動画解説されていますので、是非参考にしてみてください。

解説動画はこちら

・かぎ針の円編み図の読み方

かぎ針編みで使う円編みは、中心から外に向かって目数を増やしながら編み進めていきます。その為、編み図や編み図記号も円形になっています。

円編みの編み図は、編み方と同じ反時計回りに読み進めます。

初心者の方は円編みで段が変わる際に、どこが編み始め位置か迷いやすいのでマーカーなどを用意しておくと良いですよ!

Crochet and Knitting Japanさんの解説動画も合わせて確認してみてください。

解説動画はこちら

【かぎ針編みで、初心者が覚えておきたい編み図記号】

ここではかぎ針編みの編み図によく登場する編み図記号の紹介をします。

バッグやコースターなどを作る際によく出てくる「増し目」のほか、模様編みをする際に出てくる記号も載せました。ぜひ参考にしてみてくださいね。

鎖編目の編み図記号 【鎖編み】
平編みの際の作り目や、次の段へ行く際の立ち上がり目。透かし編みなどの模様編みにも使用します。
細編目の編み図記号 【細編み】
編み目の中で一番ちいさな編み目です。目が細かく密度が高いので、しっかりとした厚みのある編み地に仕上がります。編み図によっては「+」ではなく、「✕」の記号で表記される場合もあります。
中長編目の編み図記号 【中長編み】
細編みと長編みの中間の大きさの編み目です。細編みより少しふっくらとした編み上がりとなるのが特徴で、模様編みによく使われます。
長編目の編み図記号 【長編み】
編み目の中で一番高さが出る編み方です。縦に長い分、編み地がソフトに仕上がりますので、セーターやマフラーなどの編み図に登場します。
細編2目編み入れるの編み図記号 【細編み2目編み入れる(又は1目増し目)】
1つの編み目に2目の細編みを入れ、目数を1目増やしますという意味の編み図記号です細編目同様、真ん中の「+」が「✕」と表記されている編み図もあります。円編みによく登場する記号で、バッグの底などに用いられます。
長編3目の玉編目の編み図記号 【長編み3目の玉編み】
3目の長編みを一つにまとめて編む「玉編み」と呼ばれる編み方です。この記号は模様編みによく用いられます。ぷっくりとした立体的な模様を作ることができるので、編み地に躍動感が生まれますよ。他にも「長編み5目の玉編み目」などもあり、編み入れる長編みの数で出来上がる模様のボリュームが異なります。

【棒針編み】編み図の見方がわからない方へ

【棒針】編み図の見方がわからない方へ

棒針の編み図の基本は、「平編み」(往復編み)と「輪編み」の2つの編み方です。

棒針はかぎ針編みと違い、玉付き2本棒針・輪針・両針(4本針や5本針)というように、編む作品によって道具を変えて編んでいきます。

棒針編みの編み図に初めて挑戦する方は、玉付き2本棒針(または輪針)で編める、平編みから挑戦してみましょう。

次の項目で棒針編みの平編みと輪編みの違いをご説明していきます。

・棒針編みの平編み(往復編み)図の読み方

平編みは2本の針(又は輪針)を使用し、右から左の進行方向で編み進め、編み終えたら編み地を裏側に返して次の段を編み進めます。

かぎ針の編み図同様、奇数段は右から左、偶数段は左から右に編み図を読みますが、編み地の裏表で編み図記号も裏表に変換して読んでいきますので注意が必要です。

・棒針編みの輪編み図の読み方

輪編みは4〜5本針という両端が針になっている両針や輪針を使用します。

両針で輪を編む場合、作り目を三等分又は四等分にして編み進めていくのですが、複数の針を扱いにくい方は輪針を使うと、とても編みやすくなりますよ!

輪編みは、平編みのように往復しないので1段ごとに編地を裏返す必要がなく、常に表側を見ながらぐるぐると編み進めていきます。

そのため、編み図は右から左への一定方向でしか読みません。

【棒針編みで、初心者が覚えておきたい編み図記号】

ここでは棒針編みをする時によく登場する基本の編み図記号をご紹介をします。

基本的な表目や裏目、目の増減で使用する記号を中心にご紹介しているので、ご参考ください!

表目の編み図記号 【表目】
棒針編みの基本の編み方の1つで、メリヤス編みやゴム編みなどベーシックな編み地から模様編みまで、全て表目がベースになっています。表目を編んだ時、表側から編み地を見るとVの字が並ぶような模様が生まれます。この表編みの裏側は「裏目」の模様になります。
裏目の編み図記号 【裏目】
平編み(往復編み)のメリヤス編みをする際やゴム編みに使う編み方で、表目と同様 棒針編みの基本の編み方です。表目の裏側の模様でもあるので、裏目が表側にくる編み地を「裏メリヤス」と呼ぶ事もあります。
右上2目1度の編み図記号 【右上2目1度】
2目ある目数を1目に減らすために使われる記号です。セーターの襟ぐりなどカーブがある作品によく使用されます。編み目が記号のように右から左の方向に引っ張られるような形になります。
左上2目1度の編み図記号 【左上2目1度】
右上2目1度と同じように、2目を1目に減らしたいときに使用される編み図記号です。編み目が左から右に引っ張られるような形になります。
かけ目の編み図記号 【かけ目】
目数を増やしたい時やレースのような透かし編み模様編みに使用される編み図記号です。増やしたい箇所で、右の針で時計回りに糸をかけて増し目をします。
巻き増し目の編み図記号 【巻き増し目】
かけ目同様、編み目を増やしたい時に使われる編み図記号です。右の針に巻きつける形で目を作ります。かけ目と比べると増し目をした箇所が目立ちにくいので、セーターなどの編み図でよく見られます。

編み図の読み方に慣れる為のおすすめレシピ

編み図の読み方に慣れるためのおすすめレシピ

お次は、編み図を読みながら早速作品を作ってみましょう!

こちらでは、初心者さんが編み図への理解を深めるのにおすすめな作品や編み物キット、そして作り方動画をご紹介します。

完成が楽しみになるようなオシャレで可愛い作品を厳選しました。

1.【かぎ針編み】くまのコースター

こちらはJul Knittingのオリジナル作品。「くまのコースター」です。

基本の円編みをしっかりとおさらい出来るだけでなく、初心者さん向けのかぎ針付きの豪華キットで販売されています。

今日からかぎ針を始めたい!という方にオススメの作品です。 丁寧な編み方動画もあり、最後まで楽しんで編めますよ♪

編み方動画はこちらから

2.【かぎ針編み】模様編みのストール

透かし編みが美しいこちらの作品も、Jul Knittingの作品。「模様編みのストール」です。

先ほど登場した「平編み」(往復編み)で編んでいきます。

長編み、細編み、くさり編みの基本の編み方で編めるので、かぎ針編み初心者さんにオススメです!プレゼントに編んでも素敵ですね♪

編み方動画はこちらから

3.【かぎ針編み】グラニースクエアのアクリルたわし

【かぎ針】グラニースクエアのアクリルたわし

エコライフの必需品アクリルたわしは、かぎ針で編む円形編みの練習にもぴったり。こちらのグラニースクエアのアクリルたわしは「ぬくもり」さんの無料編み図を参考にしたJul Knittingオリジナル作品です。

無料編み図はこちら

 

1.【棒針編み】まっすぐ編みで出来る靴下

お次は棒針編みでできる簡単な小物を紹介していきます。こちらは往復編みでまっすぐ編んでから、最後に編み地を繋げて作る靴下です。

ガーター編みで編んでいきますので、常に表目のみで編んでいきます。棒針初心者さんに嬉しいデザインです♪

手編みのお店[hus:]では、棒針初心者さん向けに針ととじ針、そして毛糸が全てセットになった靴下キットがございます。是非チャレンジしてみてください。

2.【棒針編み】ウールタペストリー

こちらはJul Knittingオリジナルの編んで作るタペストリーです。お部屋の雰囲気に合わせて長さや模様のアレンジができる仕様になっています♪

模様編みの部分はメリヤス編み、ガーター編み、鹿の子編みなど初心者さんに優しい編み方のみを使用しています。

編み方動画はこちらから

3.【棒針編み】クリスマス柄のマフラー

【棒針】クリスマス柄のマフラー

こちらのクリスマス柄のマフラーは「あむゆーず」さんの無料編み図を参考にしたJul Knittingオリジナル作品。基本の表目と裏目だけで模様をつけていくので、編み図どおりに進めれば初心者でも模様編みを完成させられますよ。

無料編み図はこちら

手編みのお店[hus:](フース)では、編み物キットや毛糸、編み物道具を販売しています。ぜひチェックしてみてください♪

まとめ

一見難しそうに見える編み図や記号も、基本的な読み方を覚えてしまえば大丈夫。

途中でわからない編み図記号が出てきても、その都度調べながらでも対応できます。初めて編み図付きの作品に挑戦する時には、修正がしやすいかぎ針編みからスタートするもの良いでしょう。

模様編みをちょっと間違えてしまっても、それもハンドメイドの醍醐味。失敗を気にせずいろんな編み図に挑戦してみるのが編み図への理解を深めるポイントです。

編み図を見ながら編んでいくときに活躍してくれるのが「段数えマーカー」。

手編みのお店[hus:](フース)では、近所のお店では見かけない、かわいらしいマーカーを取り扱っています。ぜひチェックしてみてくださいね。

<執筆:HUS編集部>