京都でみつけたかわいい毛糸のお店

▲出典元:amirisu

編み物は編む工程が楽しいのはもちろん、毛糸を探しにいく時間も楽しいですよね。

はっとするような鮮やかな発色の糸や、どこか儚い雰囲気の色の糸。

ふわふわのウールや涼しげなコットン。

糸と戯れていると、色や素材、触り心地の1つ1つに心ときめき、時間も忘れてしまうほどです。

全国各地にある毛糸屋さんの中から、今回は京都のお店に注目してみました。

▶︎ 毛糸の選び方とおすすめの種類はこちらから!

京都は編み物人口が49都道府県で1位(都道府県別統計とランキングで見る県民性調べ)という編み物好きの多い土地。

毛糸のお店も多く、扱う糸にもそれぞれお店の方の思い入れがあります。

たくさんのお店の中から、オリジナリティあふれるかわいい毛糸屋さんをご紹介したいと思います。

 

世界にファンを持つ、編み物雑誌の世界観に触れられる「WALNUT kyoto」

▲出典元:amirisu

編み物雑誌の発行や、毛糸の販売を行うユニット「amirisu」の実店舗。

2014年に東京と京都でオープンした「WALNUT」に並ぶのはamirisuのオリジナル毛糸、世界中から集めた最高級の毛糸です。

国内で唯一の取り扱いとなっている商品も多いので、これまで見たことのないような糸を見つけられるかもしれません。

▲出典元:amirisu

春夏に編みたい・着たい糸として製作されたamirisuオリジナル糸Parade。

奈良のスタジオで1かせずつ丁寧に手染めされています。

こちらの糸はParadeの星座コレクションの1つ「獅子座のパッション」。

糸が持つ物語にも惹かれてしまいますよね。

アクセス

▲出典元:amirisu

〒600-8464

京都市下京区菊屋町745 (若宮通高辻下る) 

TEL:075-708-7210

定休日:日曜・月曜

営業時間:11:00~17:00

公式ホームページはこちら:amirisu

 

京都生まれの手芸店、ハマナカが手がけるコンセプトショップ「イトコバコ」

▲出典元:イトコバコ

ハマナカは町の手芸店から大型の手芸専門店まで、どこにいっても手に入りやすく、編み物をする人なら一度は手に取ったことのあるメーカーですよね。

糸の種類も豊富でオーソドックスなものも、エコアンダリアのような独特の質感のものも、幅広くラインナップされています。

▲出典元:イトコバコ

イトコバコはハマナカが「これまで編み物をしたことがない人が始めるきっかけになる場所」として2013年にオープン。

編み図が難しくて挫折したり、1人で編むのがつまらなくなったりして作品が完成させられないという人をなくしたいという想いから、イトコバコで糸やキットを購入した際は、スタッフによる丁寧なサポートが受けられます。

▲出典元:イトコバコ

ハマナカの毛糸の中でも、イトコバコでしか入手できないオリジナル糸があります。

オリジナルヤーン並太 No.8は、編みやすいウール100%の並太タイプで、全12色展開。

綺麗な色の糸が手頃な価格で揃っているので、初心者さんでも気兼ねなく糸選びができます。

▲出典元:イトコバコ

アクセス

▲出典元:イトコバコ

〒602-8155

京都市上京区主税町1071

TEL:075-822-0011

定休日:木曜・祝日

営業時間:11:00~18:00

公式ホームページはこちら:イトコバコ

 

好きなものに囲まれて暮らす「Puolukka Mill(プオルッカミル) 」

▲出典元:Puolukka Mill

たった1つの好きなものをとことん極める人もいれば、たくさんある好きなものに囲まれていたいという人もいますよね。

Puolukka Millは本と糸のお店。

新刊本・古本(書籍)と毛糸や手芸用品、日用雑貨、洋服などの販売と少人数で行う編み物教室を運営しています。

一見、関係なさそうなものが集まっているようですが、きっと「好きなもの」というつながりがあるのでしょう。

本のセレクトも糸のセレクトも一切の妥協なく、こだわり抜かれています。

▲出典元:Puolukka Mill

Puolukka Millには「物語やアートや手仕事を大事にし、リラックスできる場所を作りたい」という願いが込められています。

▲出典元:Puolukka Mill

1Fは本や雑貨の販売、2Fは毛糸と編み物道具の販売と編み物レッスンが中心です。

毛糸はDARUMA(横田株式会社)、Clover、 Avriなどl、Cocoknitsの編み物道具も取り扱いもあります。

▲出典元:Puolukka Mill

ラトビアの毛糸(リガコレクション)

ラトビア製の直輸入毛糸の取り扱いもあります。

海外の糸特有の風合いがあり、しっかりしていますがとても柔らか。

色味も綺麗なので編み込みすると美しい模様が現れます。 

ラトビアのミトンを1組編むためには、単色で3かせくらいが必要となります。

アクセス

▲出典元:Puolukka Mill

〒618-0071

京都府乙訓郡大山崎町 大山崎尻江7-2-8

TEL:070-5506-8208

定休日:月曜・土曜

営業時間:11:00~18:00(日曜・祝日は不定休)

公式ホームページはこちら:Puolukka Mill

 

江戸時代創業の京都の老舗手芸店「山口忠兵衛商店」

▲出典元:山口忠兵衛商店

200年以上の歴史を持つ山口忠兵衛商店は、1819年に三栖屋忠兵衛として創業以来ずっと手芸用品専門店として京都にあり続けました。

1819年といえば江戸時代後期の文政年間。

当時、手芸店に買い物に来るのは、いったいどのような人だったのでしょうか?町娘や武家の奥様でしょうか?思いを馳せながら毛糸を選ぶのも楽しそうです。

取り扱う糸は大型店らしく、メーカーや種類も豊富です。

▲出典元:山口忠兵衛商店Instagram

メルヘンアート社の「マニラヘンプヤーン」。

マニラ麻100%の天然素材でマットな質感が人気のこの糸は柔らかさと軽さが特徴で、帽子やバッグなどに最適です。

▲出典元:山口忠兵衛商店Instagram

スキー毛糸の「ちょっと太めのコットン」は重くなりすぎない太さを追求して、”ちょっと”太めに作られています。

▲出典元:山口忠兵衛商店

山口忠兵衛商店は手芸のトレンドや需要に柔軟に対応し、伝統と革新を結びつけてきました。

手芸を愛する人々がいつの時代でも自由に創造の世界に飛び込めるのは、こういった老舗手芸店のおかげなのかもしれませんね。

アクセス

▲出典元:山口忠兵衛商店

〒600-8086 

京都府京都市下京区松原通東洞院東入本燈籠町20

TEL:075-361-5231

定休日:日曜・祝日

営業時間:11:00~17:00

公式ホームページはこちら:山口忠兵衛商店

 

糸そのものが美しい、ファンシーヤーン専門店「MONDO FIL」

▲出典元:MOND0FIL

「MONDO FIL」は 世界の糸という意味を持ったファンシーヤーンメーカーの新たなブランドです。

ファンシーヤーンとは「意匠糸」とも呼ばれる変わった形状の糸のこと。

糸に凹凸があったり、ループがあったりと変化があるので、ただ編むだけで表情が出ます。

▲出典元:MOND0FIL

MONDO FILは「編んで楽しいはもちろん、インテリアとしてもかわいい」をコンセプトに

糸そのものを1つの作品として仕上げています。

▲出典元:MOND0FIL

SESAMOは、花のようなグラデーションループヤーン。

甘い撚りの膨らみのあるウールと、アクリルの糸を交互にループ形状にした糸です。

それぞれの素材をかすり染めにして組み合わせ、ノスタルジックな花園をイメージしています。

▲出典元:MOND0FIL

OSHARE POMPOMは、芯とポンポンで違う素材を使い、オリジナルで染め分けをしたMONDOFILならではのカラーラインナップ。

ベースになる糸との組み合わせで表情がどんどん変わっていきます。

アクセス

▲出典元:MOND0FIL

〒604-8032

京都府京都市中京区河原町通三条下ル山崎町251京都BAL 4F

TEL:075-229-6861

定休日:土曜・日曜・祝日

営業時間:11:00~17:00

公式ホームページはこちら:MONDO FIL

 

知る人ぞ知るオパール毛糸取扱店「風の駅」

▲出典元:風の駅【京都出町桝形商店街】Instagram

「風の駅」は東は鴨川、西に同志社大学、南は京都御所に囲まれた京都でも有数の規模を持つ桝形商店街の一角にある、私設図書館カフェ&旅の情報センターです。

ここでは京みやげにもぴったりなオリジナルの雑貨、三陸鉄道グッズも揃っていますが、意外なのが梅村マルティナさんが手掛ける「気仙沼FSアトリエ」の毛糸が常時250種類以上購入できること。

▲出典元:梅村マルティナ気仙沼FSアトリエ

こちらは東日本大震災復興のシンボル「小原木タコちゃん」。

元々、医学研究者として京都大学に在籍していた梅村マルティナさんが、毛糸の販売を始めたのは東日本大震災がきっかけでした。

原発事故の直後から、ニュースを見たドイツの友人たちは心配して「帰国した方がいいのでは」と連絡が次々と入ったそうです。

マルティナさんは、家族の安全を思うとためにも帰国した方がいいのか悩んでいたとき、息子さんが「ドイツに行けば僕らは安全かもしれないけれど、友だちを捨てて自分たちだけがドイツに行っても幸せじゃない」と帰国を反対。日本に残ると決めたそうです。

それから被災した方々が求めていることを考え続け、「もし、自分だったら」と思ったとき「編み物をする時間」にいきつきました。

▲出典元:風の駅【京都出町桝形商店街】Instagram

梅村マルティナさんは気仙沼に会社を作り、地元の方々と素敵な編み物の作品を作っています。

「風の駅」で扱っている毛糸は梅村マルティナさんから直接預かった正規品です。

無心に編む時間が少しでもあったら、心が癒される。そんな思いのこもった毛糸を実際に目で見て購入できるお店は京都では2軒のみ。

キットは京都ではここだけです。

 アクセス

〒602-0828 

京都府京都市上京区二神町176−2 2F(出町桝形商店街内)

定休日:日曜

営業時間:月曜10:00~17:00 火曜〜土曜13:00~17:00

公式ホームページはこちら:風の駅

 

糸を紡いでたどりついた場所「糸へん」

▲出典元:itohen_yutin Instagram

「糸が好き」という店主の強い思いが詰まったお店。

今は、量産品、使い捨て、なんでも簡単に手に入りますよね。

だからこそ大切にずっと使いたい自分だけのお気に入り、ぬくもりのある手しごとで、暮しを満たしたい。

モノに「価値」を見出すとしたら、そこに自分だけの物語があるかどうかということかもしれません。 

▲出典元:itohen_yutin Instagram

「糸へん」はさまざまな素材の糸を扱う糸専門店であると同時に、モノツクリとに出会いができるお店です。

▲出典元:いとへん

奈良のサレドさんのリサイクルコットンを、追撚+双糸加工した極細綿糸。

程良いハリ感があり、名前のとおり春夏向けのサラリとした肌触り、パウダータッチの風合いが特徴の糸です。織りにも使いやすく、コスパのよい糸です。

アクセス

▲出典元:itohen_yutin Instagram

2024年5月移転のため住所未公開 

6月~、手織り教室アトリエとして長岡天満宮近く(阪急長岡天神駅徒歩5分)で移転再開

定休日:不定休

公式ホームページはこちら:いとへん

 

羊毛から広がる世の入り口「金の羊」

ウール素材とそれに関する道具の専門店。

ワークショップが主ですが、毛糸の取り扱いもあります。

お店でオリジナルに手染めしたソックヤーン。

手染めなので、同じロットでもひとつひとつ色合いが異なります。

靴下好きさんはもちろん、セーターにしてもかわいいです。

ドイツの輸入毛糸「schoppel」の取り扱いもしています。

手巻きの様な玉状は日本の紡績にはない形状だそうで、Schoppelならではです。

アクセス

〒600-8086

京都府京都市下京区松原通東洞院東入ル本灯籠町17-1

TEL:075-351-5572

FAX:075-344-2053

定休日:日曜・月曜

営業時間:9:30~18:00 

公式ホームページはこちら:金の羊

 

かわいい糸に出会える街・京都

▲出典元:amirisu

京都は昔から職人さんが多く、手仕事が盛んな土地です。

プロの厳しい目でも納得できるような糸やお道具が集まるのも、ごく自然なことなのかもしれません。

京都観光には、毛糸探しを目的にしてみるのも楽しそうですね。

 

京都の魅力をいつもと違った視点で見つけられるはずです。

手編みのお店 [hus:]
2/15〜2/24 【フェア開催中!】

hus(フース)では、2/24(月)23:59までの期間中、豪華ノベルティや嬉しい特典、ワクワクな企画が盛りだくさん。

新作アイテムも目白押しなこの機会に、ぜひショップをチェックしてみてくださいね。

100種類以上の編み物キットも販売中!