かぎ針編みを始めようとすると、まず直面するのが毛糸選びの悩み。
実は、糸の太さや素材選びを間違えてしまうと、せっかくの編み物が思うように進まず、挫折してしまいます。
特に初心者さんの場合、適切な太さの糸を選ばないと目が見えづらかったり、編み目がそろいにくかったりと、思わぬ困難に直面することも。
そこで本記事では、かぎ針編み初心者の方に向けて、糸の太さの選び方から素材まで、基本的な知識をわかりやすく解説します。これからかぎ針編みを始めたい方、または糸選びで悩んでいる方は、ぜひ最後までご一読ください!
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かぎ針編みを楽しむために事前に知っておきたいこと
初めて挑戦する方にとって、毛糸や道具選びに戸惑うことも多いでしょう。ここでは、初心者の方が知っておきたい基本的な知識を紹介します。
糸の太さによって難易度が変わる
かぎ針編みを始める際、初心者の方には、太めの毛糸から始めることをおすすめします。太い糸は編み目が大きく見えやすいため、編み間違いに気づきやすく、修正もしやすいのが特徴です。
また、編み進むスピードも速いため、完成までのモチベーションを保ちやすいというメリットがあります!反対に、細い糸は編み目が小さく、作業も繊細になるため、初心者の方には少し難しいです。
糸の号数とかぎ針のサイズ
毛糸とかぎ針は、適切な組み合わせで使うことが大切です。一般的な組み合わせの目安は以下のとおりです。
- 超極太(15番):10mm〜12mmのかぎ針
- 極太(10番):7mm〜8mmのかぎ針
- 並太(7番):5mm〜6mmのかぎ針
- 合太(5番):4mm〜4.5mmのかぎ針
- 中細(3番):3mm〜3.5mmのかぎ針
- 極細(2番):2mm〜2.5mmのかぎ針
初心者の方は、毛糸のラベルに記載されている推奨のかぎ針サイズを参考にしましょう。編み始める前に、必ず試し編みをして、編み目の大きさや仕上がりを確認することをおすすめします!
初心者が知っておきたい毛糸の太さの種類
かぎ針編みを始める際、毛糸の太さによって編みやすさや仕上がりが大きく変わってきます。ここでは、主な毛糸の太さの種類と特徴を解説していきましょう。
超極太・極太
超極太・極太は、もっとも太い部類に入る毛糸です。太いため目が大きく、編み目が見やすいのが特徴です。初心者の方でも編み目が見やすく、作品が早く仕上がるため、最初の練習用としても適しています。
【作れる作品の例】
- ざっくり編みのマフラーやスヌード
- クッションカバー
- ラグマット
- 掃除モップ
並太
並太は、標準的な太さの毛糸で、初心者の方にもっともおすすめの太さです。かぎ針は5/0号(3mm)~8/0号(5mm)程度を使用します。扱いやすく、編み目のバランスも取りやすいため、基本的な編み方を習得するのに適しています。
【作れる作品の例】
- マフラー
- 帽子
- ポーチ
- コースター
- セーター
合太
合太は、並太よりもやや細めの毛糸です。かぎ針は3/0号(2.3mm)~6/0号(4mm)程度を使用します。並太に比べるとやや細めですが、初心者の方でも十分扱える太さです。
編み目が詰まり過ぎず、きれいな仕上がりが期待できます。
【作れる作品の例】
- 帽子
- マフラー
- セーター
- カーディガン
- 小物類
中細・極細
中細・極細は、もっとも細い部類の毛糸です。かぎ針は2/0号(2.0mm)~5/0号(3mm)程度を使用します。細かい編み目が特徴で、繊細な作品作りに向いています。
ただし、編み目が小さいため、初心者の方には少し難しい太さかもしれません。ある程度編み物に慣れてから挑戦することをおすすめします。
【作れる作品の例】
- 靴下
- 手袋
- レース編みの小物
- 繊細なショール
- アクセサリー
関連記事:初心者さんでも安心!失敗しない毛糸の選び方のポイント6つ
初心者が知っておきたい毛糸の素材の種類
かぎ針編みでは、素材によって編みやすさや仕上がりが大きく変わってきます。ここでは、初心者の方が知っておきたい主な毛糸の素材について見てみましょう!
ウール
ウールは羊毛から作られる天然素材で、保温性と弾力性に優れています。初心者の方でも編みやすい素材ですが、肌に直接触れる作品の場合は注意が必要です。
一般的なウールは繊維が太いため、チクチク感があることも。敏感肌の方や、マフラーなどを編む場合は、メリノウールなどの柔らかい種類を選ぶことをおすすめします!
太さは並太から極太まで幅広く、初心者の方は編みやすい極太から始めるのがおすすめです。
関連記事:毛糸のメリノウールとは?特徴・選び方・お手入れ方法を解説
アクリル
アクリルは合成繊維で、手頃な価格と扱いやすさが特徴です。洗濯機で洗えて色落ちも少ないため、初心者の方に特におすすめの素材です。
耐久性があり、さまざまな太さの毛糸がそろっているのも魅力です。また、他の素材とブレンドされた毛糸も多く、用途に応じて選べます。初心者の方は、編み目が見やすい極太や並太から始めると良いでしょう!
シルク
シルクは繭から作られる高級な天然素材で、美しい光沢と滑らかな肌触りが特徴です。通気性も良く、夏物の作品に適しています。
ただし、シルク100%の毛糸は扱いが難しく、価格も高めです。初心者の方は、シルク混紡の毛糸から始めることをおすすめします。シルク毛糸は一般的に細めの糸が多いため、編み物に慣れてから挑戦してください!
コットン
コットンは綿花から作られる天然素材で、通気性が良く、夏物の作品に最適です。洗濯もしやすく、肌触りの良さも特徴です。
ただし、伸縮性が少ないため、形を保つのが難しいです。初心者の方は、他の素材とブレンドされたコットン混紡の毛糸から始めることをおすすめします。太さはさまざまですが、編み始めは太めの糸を選ぶと失敗が少なくなります。
関連記事:初心者でも簡単!編みやすい毛糸の選び方4つのポイント
まとめ
かぎ針編みは、糸選びさえ間違えなければ、初心者でも楽しく始められる素敵な趣味です。最初の一歩として、以下のポイントを意識して糸を選んでみましょう。
【糸の太さ選び】
- 初めての作品には極太〜並太がおすすめ
- 編み目が見やすく、進みも早い太めの糸から始める
- 慣れてきたら徐々に細い糸にチャレンジする
【素材選び】
- アクリルは扱いやすく、練習用にも最適
- ウールは保温性があり、冬物作品に向いている
- コットンやシルクは、編み物に慣れてから挑戦する
実際に編み物を始める際は、まず太めの糸で簡単なコースターやマフラーなどから挑戦してみましょう。最初は失敗することもあるかもしれません。せっかくですので、それも楽しみながら、自分だけの作品作りを楽しんでいきましょう!