- 引き抜き編みって何?
- 引き抜き編みのやり方は?
引き抜き編みは、とじはぎに使える便利な編み方であり、初心者でも覚えておくと大いに役立ちます。
ただ、少し編み方が分かりにくく、初心者の方はつまづいてしまうことも…。
この記事では、引き抜き編みの基本からやり方・編み方まで紹介します。
ぜひ最後までご一読いただき、引き抜き編みのコツを掴んで、編み物のスキルアップに役立ててください。
読みたいところからどうぞ!
引き抜き編みとは
引き抜き編みとは、高さの出ない編み方のことです。
かぎ針の編み方の1つで、鎖編みの上に逆方向から別の鎖が被さったような見た目を持ちます。
少し変わった編み方となるため、編み地は平らになります。
この特性から、引き抜き編みは円形を編む際や編地のつなぎ目にもぴったりです。
引き抜き編みの編み図記号
また、引き抜き編みは編み図では細長い黒点で表されます。
よく似た記号の1つには、鎖編みがありますが、こちらは白色です。
見た目が似ていることから、間違えないように注意しましょう。
引き抜き編みの2つの特徴
引き抜き編みは、その柔軟性から、様々な編み物に応用されています。
特に、編み地の端の処理や、円形の作品を作る際にその特性が活きてくるものです。
その2つの特徴を詳しく見ていきましょう。
- とじはぎに使える
- 円形の作品によく使われる
とじはぎに使える
引き抜き編みは、編み物の段と段をつなぎ合わせる際に用いられます。
この場合、「引き抜きとじ」と呼びます。
一般的なとじ方と比べると、引き抜き編みで行う「とじ」は、仕上がりがきれいです。
また、目と目をつなぐ「引き抜きはぎ」にも使えます。
この「はぎ」は、編み地の目を一つずつ丁寧に引き抜きながらつなぎ合わせる方法です。
編み地の表面に、継ぎ目がほとんど見えないようにできます。
両方の方法は、特に衣類などの仕上がりの美しさが求められる作品において重宝します。
円形の作品によく使われる
もう一つの特徴として、引き抜き編みは円形の作品によく使われる点が挙げられます。
帽子やドイリー、編みぐるみなどの丸い形をした作品を作る。
つまり、中心から編み始めて徐々に円を広げていくような場合に役立ちます。
基本は、ループの始末を綺麗に行いながら、均等に増し目をします。
結果、綺麗な円形を作り上げることができるのです。
この技法は、編み物のデザインの幅を広げるだけではありません。
編み物では、仕上がりの美しさを格段に向上させる効果もあります。
引き抜き編みのやり方・編み方
ここでは、引き抜き編みの基本的なやり方・編み方は、以下のとおりです。
- 細編み・長編みの編み地を手前に回す
- 立ち上がりは編まずにかぎ針を目の下から入れる
- 針に糸をかけて引き抜く
- 2と3を繰り返す
針に糸をかけて引き抜く際、力加減に注意が必要です。
引き抜く力が強すぎると編み目もきつくなり、逆に弱すぎると編み目がゆるくなります。
何度も繰り返して、適度な力加減を覚えましょう。
引き抜き編みをきれいに編む2つのコツ
ここからは、引き抜き編みをきれいに編むためのコツを2つ紹介します。
- マーカーで見分けをつける
- 編み目と同じテンションで引き抜く
マーカーで見分けをつける
編み物をしていると、以下の見分けがつきにくくなります。
- 円形に編む際に立ち上がりの目
- 引き抜き編みをする目
この現象を防ぐためには、目数マーカーを活用することが非常に有効です。
編み始めの目に目印をつけておくことで、編み進める際の混乱を避けることができます。
- 市販の目数マーカー
- 異なる色の糸
- 小さな輪ゴム
など、手元にあるもので代用することも可能です。
この小さな工夫が、引き抜き編みを美しく仕上げるための大切な一歩です!
編み目と同じテンションで引き抜く
糸を引き抜く際のテンションは、編み目の均一性に直接影響を与えます。
力強く糸を引き抜きすぎると、編み目がきつくなり、編み地が硬くなってしまいます。
そのため、ご自身の編み癖を知り、編み目と同じテンションで引き抜くことが大切。
編み物を行う際には、一定のリズムを保ちながら、糸のテンションを一定に保つよう心がけましょう。
また、編み進める前に、練習用の糸でテンションの調整を行うこと。
こうした工夫も、均一な引き抜き編みをマスターするための有効な方法です。
まとめ
引き抜き編みのすじ編みは、編み物の基本的な編み方の1つ。
主な特徴は、編み地の高さが出ない点です。
そのため、円形の作品を作る際や編地のつなぎ目に適しています。
また、引き抜き編みはきれいな仕上がりを実現できます。
このことから、特に衣類などの美しさが求められる作品において重宝します。
この記事を参考に、ぜひ引き抜き編みの技法を習得し、編み物のスキルを向上させてください。