リブ編みは、セーターの袖口やマフラーの端など、さまざまな場面で活用される大切な編み方です。ただ、基本をしっかり押さえていないと、編み目が不揃いになったり、仕上がりがゆがんでしまったりします。
そこで本記事では、リブ編みの基本的な編み方から、失敗しないためのコツ、応用できる小物作品まで解説します。「きれいなリブ編みを習得したい」「素敵な手作り小物を作ってみたい」という方は、ぜひ最後までご一読ください。
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リブ編みとは?
リブ編み(ゴム編み)は、編み物の基本的な編み方の1つで、表編みと裏編みを交互に編んで作る伝統的な編み方です。1目ごとに表裏を切り替えて縦方向に編んでいくことで、独特の凹凸のある模様が生まれます。
もっとも一般的なのは「1×1リブ」と呼ばれる編み方で、1目表編み、1目裏編みを交互に繰り返して編んでいきます。この他にも「2×2リブ」「2×1リブ」など、表裏の編み目の組み合わせを変えることで、さまざまなバリエーションを作ることも可能です。
リブ編みの3つの特徴
セーターやマフラー、帽子など、多くの編み物作品で使われているリブ編みには、以下の3つの主要な特徴があります。
- 伸縮性が高い
- 端が巻きにくい
- 表裏の区別がつきにくい
伸縮性が高い
リブ編みは、表編みと裏編みが交互に並ぶ構造により、特に横方向への伸縮性が高くなります。セーターの袖口や裾、帽子のつばなど、体にフィットさせたい部分にピッタリです。
伸縮性が高いことで、着用時の快適さが増すだけでなく、着脱もしやすくなります。例えば、手首や首回りなど、通常のサイズでは通しにくい部分でも、リブ編みならば適度に伸びて形を戻すため、実用的です。
端が巻きにくい
リブ編みは、表編みと裏編みが規則正しく配置されることで編地に安定感が生まれ、端が巻きにくい特徴もあります。通常の平編みでは端が巻きやすい傾向にありますが、リブ編みでは心配が少ないでしょう。
端が巻きにくい特性は、マフラーやストールなどの端処理が重要な作品作りに特に重宝します。また、洗濯後も形が崩れにくく、アイロンがけなどの手間も軽減できます。メンテナンスの面でも優れた編み方といえます。
表裏の区別がつきにくい
リブ編みの特徴的な編み目パターンは、表側と裏側で似たような見た目になります。表編みと裏編みが交互に配置されることで、どちら側から見ても同じような凹凸のパターンが現れるためです。
例えば、マフラーやストールなど、両面が見える作品でも見栄えが良く、着用時の気遣いが少なくて済みます。また、編み物の初心者にとっても、表裏を気にせずに編めるため、失敗が少なく、安心して作品作りに取り組むことができます。
リブ編みの基本的な編み方の手順
かぎ針を使ったリブ編みの基本的な編み方を、順を追って解説します。初心者の方でも失敗せずに編めるよう、重要なポイントも含めて説明していきましょう。
- 必要な長さの鎖編みを作る
- 1段目は、一目立ち上がりの鎖編み目を作り、鎖編みの後ろ側を引き抜き編みで編んでいく
- 2段目以降は1目立ち上がりをした後、前段の鎖目の向こう側を拾って引き抜き編みを繰り返す
- 常に同じ向きで編み進める
- 最後の段まで同じように編み進める
鎖編みの長さは完成時のリブ編みの幅になるので、サイズを考慮して決めましょう。
編み進めると棒針で編んだようなリブ編みの凹凸(畝)が現れてきます。引き抜き編みを使用することで、しっかりとした伸縮性のある編地に仕上がります。
初心者でも失敗しない!リブ編みのコツ3選
ここでは、リブ編みをマスターするための重要なポイントを3つ紹介します。
- 編み目の大きさをそろえる
- 編み終わりをきれいに仕上げる
- 糸の張り加減を一定に保つ
編み目の大きさをそろえる
リブ編みでもっとも重要なポイントは、編み目の大きさを均一に保つことです。特に、表引き上げ編みと裏引き上げ編みを交互に編んでいく際、力加減が変わりやすく編み目にばらつきが出やすいものです。
まずは、かぎ針を通す際の深さを一定にすることを心がけましょう。かぎ針は必ず前段の編み目の中央付近まで入れるようにします。また、糸を引き上げる際の高さもそろえることが大切です。
編み目の大きさを確認するためには、定期的に編み地全体を見渡して、特に目立つ大きさの違いがないかチェックすることをおすすめします。もし違いに気づいたら、その場で修正することで、最終的な仕上がりが格段に良くなります。
編み終わりをきれいに仕上げる
リブ編みの見た目を左右する重要なポイントが、編み終わりの処理です。長編みの頭部分を裏側に隠す技法を使うことで、編み地が伸びにくくなり、見た目も美しく仕上がります。
編み終わりの処理では、まず最後の段で編み目をそろえることが大切です。
その後、棒針編みのゴム編み留めの技法を応用し、編み目を裏側に折り返すように処理します。この時、糸の張り加減に気をつけ、きつすぎず緩すぎない程度に調整しましょう。
糸の張り加減を一定に保つ
リブ編みの美しさを保つためには、編み進める際の糸の張り加減を一定に保つことが不可欠です。張り加減が不均一になると、編み地にムラが出たり、伸縮性に影響が出たりしてしまいます。
糸を引く強さは、編み目が歪まない程度の適度な力加減を心がけましょう。特に、表引き上げ編みと裏引き上げ編みを切り替える際は、力の入れ具合が変わりやすいので要注意です。
リブ編みで作れる5つの小物
リブ編みの伸縮性と保温性を活かして、さまざまな小物作りに挑戦してみましょう。初心者の方でも作りやすい、おすすめの小物を5つ紹介します。
季節や用途に応じて糸の太さや色を変えることで、オリジナリティのある作品に仕上がります。まずは好みの小物から始めて、リブ編みの魅力を存分に楽しんでみましょう。
まとめ:リブ編みの基本を覚えて素敵な作品作りを
リブ編みは、表編みと裏編みを交互に編むことで生まれる伝統的な編み方です。
伸縮性が高く端が巻きにくいという特徴は、セーターの袖口やマフラーの縁取りなど、幅広い作品作りに活かせます。また、ニット帽やマフラー、レッグウォーマーなど、実用的で温かみのある小物作りにも挑戦できます。
あなたらしい素敵な手作り作品を生み出してみませんか?編み物の楽しさと、手作りならではの温もりをぜひ楽しんでみてくださいね。
よくある質問
リブ編みのデメリットは?
リブ編みには、以下のデメリットがあります
- 糸の使用量が多く材料費が高め
- 初心者は編み進みが遅い
- 洗濯後の型くずれ・縮みやすさ
洗濯の際は中性洗剤を使用し、優しく手洗いすることで形崩れを防ぐことが可能です。また、編み方に慣れることでスピードは自然と向上するため、根気よく続けてください。
リブ編みの裏表は?
リブ編みを細かく見ると表と裏には若干の違いがあります。
表側は縦のラインがよりはっきりと浮き出て見え、裏側はやや平らな印象になります。編み方に慣れてくると見わけられますが、実際の着用時にはほとんど気になりません。
リブ編みは伸縮性に優れている?
リブ編みは優れた伸縮性を持っています。表目と裏目を交互に編むことで生まれる立体的な構造によるものです。
横方向に引っ張ると大きく伸び、手を離すと元の形に戻る特性があります。
リブ編みとフライス編みの違いは?
リブ編みとフライス編みは、一見似ているように見えますが、編み方と特徴に明確な違いがあります。リブ編みは表目と裏目を交互に編んで縦のラインを作り出すのに対し、フライス編みは表目を数段編んだ後に裏目を数段編む方法で、横のラインが特徴的です。
フライス編みは、より平らで幅広い凹凸が特徴で、主にニット生地などの工業製品に多く使用されます。一方、リブ編みは手編みでも比較的簡単に作れ、よりコンパクトな凹凸が特徴です。
手編みのお店 [hus:]
2/15〜2/24 【フェア開催中!】
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