編み物には「かぎ編み」と「棒編み」の編み方がありますが、それぞれの違いを把握できていない方もいるでしょう。かぎ編みと棒編みでは編み方だけでなく、作れる作品の特徴も大きく異なります。
今回は、初心者はかぎ編みと棒編みのどちらから覚えるべきか、それぞれの特徴や向いている作品の視点から解説します。編み物初心者の方はもちろん、編み方別に適した作品を知りたい方も、ぜひ最後までご一読ください。
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初心者はかぎ編みと棒編みどっちから始めるべき?
結論、編み物初心者はまず「かぎ編み」から始めるのがおすすめです。かぎ編みは初心者でも比較的取り組みやすく、基本的な編み方を習得しやすいためです。
ここでは、初心者にかぎ編みが初心者におすすめな理由の詳細と、かぎ編みが不向きなパターンについて解説します。
初心者にかぎ編みがおすすめな理由
かぎ編みが初心者に向いている理由は、以下3つです。
理由 | 詳細 |
1本の針だけで編める | 棒編みは2本の針を使うため、両手の動きを同時にコントロールする必要がある かぎ編みは1本の針だけで作業できるため、動作が比較的シンプル |
毛糸が外れにくい | 棒編みの場合、編み目が針からすべり落ちてしまうことがある かぎ編みは針の先がかぎ状になっているため、すべり落ちる心配がない |
編み直しが簡単にできる | 失敗してもほどきやすく、やり直しがしやすい |
かぎ編みが向いていないパターン
かぎ編みは扱いやすく慣れやすい編み方であるものの、作品によっては不向きな場合もあります。たとえば、セーターなどの衣類は棒編みで作られることが多く、かぎ編みでは表現できない編み目の風合いがあります。
そのため、最初はかぎ編みから始めつつ、いずれ棒編みも覚えた方がより作品づくりの幅も広がるでしょう。
かぎ編みと棒編みの違い
かぎ編みと棒編みは、使う道具や編み方に大きな違いがあります。ここでは、かぎ編みと棒編みの違いについて以下の視点から解説します。
- 針の太さや長さ
- 使う針の本数
- 必要な毛糸の量
- できあがりの風合い
針の太さ(対応表)
かぎ針と棒針では、太さの表記方法や使う号数が異なります。
かぎ針の太さ | 棒針の太さ |
1号~10号まで展開 短い針1本で編む 先端がかぎ状になっている |
0号~15号まで展開 長い針を2本~4本使用 7mm、8mm、10mm、12mmなどミリ表記の場合もある |
編み物初心者は、毛糸に記載されている針の太さに合わせて選ぶのがおすすめです。無理のない太さから始めることで、編み物に慣れやすくなります。
毛糸の量
かぎ編みと棒編みでは、同じ大きさの作品を作る場合でも必要な毛糸の量が異なります。一般的に、かぎ編みの方がより多くの毛糸を使う傾向にあります。
かぎ編みの方が毛糸の量が多いのは、立体的な模様や凝縮した編み目を作ることが多いためです。たとえば、かぎ編みで作る「模様編み」は、一箇所に毛糸を集中させて編むため、結果として毛糸の量が増えます。
ただし、作品のデザインや編み方によっても大きく変わってくるため、パターンや編み図で必要な毛糸の量を事前に確認しましょう。
初心者向け編み物の練習ステップ
編み物を始めるなら、以下のステップで練習していくのがおすすめです。
- かぎ編みの基本から始める
- 鎖編み・細編み・引き抜き編みを練習する
- かぎ針編みで小物作品に挑戦する
- 編み物に慣れたら棒編みに挑戦する
- 表編み・裏編みからメリヤス編み・ガーター編みへ入る
- 棒針編みで本格的な作品に挑戦する
かぎ編み・棒編みの違いも踏まえて解説しているので、ぜひ参考にしてください。
1.かぎ編みの基本から始める
編み物初心者は、まずかぎ編みから始めることをおすすめします。かぎ針は1本だけで編めるため、基本的な編み方を習得しやすいのが特徴です。
また、編み目の大きさも調整しやすく、初心者でも失敗が少なく編めます。
2.鎖編み・細編み・引き抜き編みを練習する
かぎ編みの基本となる編み方は、鎖編み・細編み・引き抜き編みの3つです。3つの編み方をマスターすることで、さまざまな作品作りに応用できます。
編み方の詳しい手順は、当サイトの「かぎ編みの基本」をご覧ください。
3.かぎ編みで小物作品に挑戦する
基本的な編み方を習得したら、作品作りに挑戦しましょう。初心者は、コースターやポーチなどの小物から始めるのがおすすめです。
編み物初心者向けの作品アイデアは、当サイトの「かぎ編み初心者におすすめの作品集」ページで紹介しています。
4.編み物に慣れたら棒編みに挑戦する
かぎ編みで毛糸の扱いに慣れ、編み目の力加減が安定してきたら、棒編みにチャレンジしてみましょう。目安としては、かぎ編みで小物が完成できるようになってからがおすすめです。
棒編みは2本の針を使うため、最初は少し戸惑うかもしれませんが、かぎ編みで培った基礎があれば上達も早いはずです。
5.表編み・裏編みからメリヤス編み・ガーター編みへ入る
棒編みの基本となるのが「表編み」と「裏編み」です。それぞれの編み方を組み合わせることで、メリヤス編みやガーター編みなどの模様編みを作ることが可能です。
6.棒編みで本格的な作品に挑戦する
基本的な編み方を習得したら、ブランケットやマフラーなど、大きめの作品作りに挑戦してみましょう。棒編みでは、編み目の美しさを活かした作品を作れます。
かぎ編み・棒編みどちらを使うべき?よくある質問5選
最後に、かぎ編みと棒編みどちらを選ぶべきか悩んだ際に参考にしたい、よくある質問に回答しています。
Q.マフラーを編むならかぎ編みと棒編みどっち?
A.マフラーを編むなら、棒編みがおすすめです。なぜなら、棒編みならではのふわっとした柔らかな質感に仕上がるためです。
また、マフラーのような長い作品を編む場合、棒編みの方が編みやすく、きれいな仕上がりになります。
マフラーの編み方はこちら
Q.初心者ならかぎ編みと棒編みどっちがいい?
A.編み物を始めたばかりの初心者は、かぎ針編みからスタートするのがおすすめです。
「まず1つ作品を完成させてみたい」方は、かぎ針でコースターなどの小物作りから始めることでスムーズに上達できます。
Q.セーターはかぎ針と棒編みどっちでやるべき?
A.セーターのような大きな作品は、棒編みで作るのが一般的です。棒編みは大きな面積を編むのに適しており、セーターのような大きめの衣類を作る際により自然な仕上がりになります。
Q.編みあがりまでの速さは違う?
A.編み上がりのスピードを比較すると、かぎ針編みの方が早く完成できます。ただし、編み物に慣れてきて、セーターやマフラーなど大きな作品を多く作りたい場合は、棒編みを選ぶのがおすすめです。
Q.かぎ編みと棒編みそれぞれの難易度は?
A.難易度で比較すると、かぎ針編みの方が初心者向けの編み方と言えるでしょう。一方、棒編みは両手を使って編んでいく必要があるため、最初は難しく感じるかもしれません。
まとめ
今回は、かぎ編みと棒編みの違い、初心者におすすめの始め方、よくある疑問について解説しました。
かぎ編みと棒編みはそれぞれに魅力があり、自分に合った方法を選ぶことで編み物の楽しさを存分に味わえます。初心者はシンプルで覚えやすいかぎ編みがおすすめですが、作りたい作品や目指したい仕上がりに応じて棒編みにも挑戦するのが理想的です。
今回紹介した練習ステップやQ&Aを参考に、無理なく進めながら自分だけのペースで編み物のスキルを磨いてください。
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