こんにちは、[hus:]編集チームの加藤です。
雨模様が多くなり、梅雨の訪れが近いことを感じます。
雨音を聞いていると自然とリラックスできるなど、編み物時間を潤す恵みをもたらしてくれる雨。
「この夏はどんなスタイルで、どんなふうに過ごそう?」
じぶんについて思いを巡らせる、愛おしい時間。
とはいえジメジメは苦手……という人も、さらっとした肌ざわりのコットン糸なら、湿度の高い梅雨でも快適な編み物時間をもたらしてくれそう。
今回は、雨の日に編みたい。夏を快適に過ごさせてくれる夏物ウェア作品に注目していきます。
Basicで編まれた素敵な作品たち
雑誌の1ページかと見紛うほどの美しいレースに、うっとり見入ってしまいました。
思わず「どこに売ってるの?」と聞きたくなる出来栄えに、Instagramのコメントが90件を超える大反響。
一見着る人を選びそうな大ぶりの花のモチーフですが、きなり色の糸を使うことで、どんなシーンにも取り入れやすいものに。
「かわいくて、編んでみたくなりました!」というコメントにあるように、「想いを形にする力」を後押ししてくれる作品です。
シンプルなTシャツではなんだか味気ないと感じるときにオンすれば、レースアップと肩ひものフリルが、乙女心を満たしてくれそう。
いったん仕上げたビスチェを、「かわいすぎて……着こなす自信がなくて、キャミに編み直した」というエピソードには共感の嵐。
誰の心にも積もっているわだかまりを、そっと拾いあげてくれるあたたかな作品です。
そして作って終わりではなく、着用してからのことを第一に考えていることが伝わります。着る人への責任感と愛情がつまった作品だと感じました。
半袖カーディガンは、朝晩の冷え込みや冷房対策に活躍してくれること間違いなし。
2Way仕様のデザインで、上下を反対にして着ると、編み目の向きも違って見えるのも2度おいしい。
気分や洋服に合わせて変えられる応用力は、スタイリングの幅を豊かにしてくれそうですね。
Annieで編まれた素敵な作品たち
初夏にぴったりな若草色を、と季節に合わせて色を選ぶ感性が素敵です。
季節を感じる色をまとうことで、「今」をより濃密に生きられる気がします。
大自然に気持ちよく溶け込める作品。
ざっくりした編み地で、涼しさを感じさせるデザイン。
「スキマ時間に編んでみようかな」という気楽さも魅力。
ともすると重い印象になりがちな濃色のトップスも、このビスチェに合わせるだけで、夏らしい雰囲気に早変わり。手軽に雰囲気を変えたいときに便利なアイテムですね。
Samantha サマンサで編まれた素敵な作品たち
キラキラした糸の特徴を生かした編み地が、ラグジュアリー感を醸し出す見事な作品です。
海辺や小麦色の肌に映えそうな、南国のリゾートを思わせる雰囲気も魅力。
シンプルなワンピースに重ねてもいいし、エキゾチックな衣装にも合いそうな万能感も漂っています。
上品なラメ感のあるビスチェをTシャツにレイヤード。異素材のミックスがこなれ感を生んでいます。
ちょっとデニムでお出かけのときも、「品があってカジュアルになりすぎない」着こなしなら、自信を持って歩けます。
キラキラを上手に味方につけて、自信をつけたいときに。
Soft ソフトで編まれた素敵な作品たち
お嬢さん自らが、[hus:]の名古屋催事で選んだ糸を使用。好きなものを選ぶ力が育っていくのは、親としてもうれしいですね。
好きな糸でお母さんが編んでくれたスカートは、愛情たっぷり。スケーティングするお嬢さんの表情は、お守りを身につけて最強の笑顔。
とろみのあるブラウスにテロンとしたデザインを組み合わせて、雰囲気のある仕上がりに。ふわふわの柔らかい糸の持つ特徴が、そのまま作品にも表現されているようです。
優しげな模様は、編み図なしに編まれたとか。予定を決めずに気ままな一人旅に似合いそうなエピソードですね。
ロング丈ですが、透かし編みと色味がマッチしているので、涼し気で重くなりすぎないのがいいですね。
半袖のTシャツやノースリーブに重ねても相性がよく、ロングシーズン着まわせそう。
Milky ミルキーで編まれた素敵な作品たち
上品な光沢やとろみのある質感が、落ち感を生かしたボレロにマッチしています。
アンティークという名のお色も、作品に気品と深みを加えているようです。
ワンピースと合わせれば、可憐で繊細な表情を楽しめそう。
作者の狙い通りに、ブラウスにもジャケットにも合う気品のある仕上がりになっています。糸の特性と色味を作品のイメージとすり合わせる作業も大事ですね。
「自分の知っている編み方を使って、どういうものが作れるかチャレンジ」しながらも、自分の体型に合わせてデザインを工夫した姿勢はプロ意識そのものだと感じました。
yukakoさんのワンピースの編み方で、サマートップスを編まれたそうです。
本質を残しつつアレンジを加える自由な発想や、応用してみようというチャレンジ精神が合わさって、新しいものが生まれていくのですね。
Sorbet ソルベで編まれた素敵な作品たち
「シャツの中に着るキャミ」を実現するために、素肌にも心地いいコットンリネンブレンドの糸をチョイスしたそうです。
フェザー調のユニークな糸の特徴が生きて、黒だけど軽く夏らしい仕上がりを実現しています。
1歳のお子さん用に編まれたベビー用サマートップスです。
yukakoさんの「とじはぎなしのベスト」動画を部分的に参考にされたそう。
サイズ感がかわいらしくて、思わずギューってしたくなります。
きなりの色味とソルベの質感が、素朴な愛らしさをさらにひき立てています。
気持ちのいい肌触りなので、パパさんもママさんも気づくとたくさんギューってしていそう。
親子のスキンシップが増えて家庭円満、笑顔が増えること間違いなしですね。
Whip ホイップで編まれた素敵な作品たち
色合いとデザインに統一感があり、上品さ漂う作品。
本体と同じ色のつけ襟が、オンとオフで違う顔を演出できます。
「どこに着て行こうかな」とワクワクしてくるのも大事なポイントですね。
袖の模様と同じ柄のつけ襟がアクセント。
「大好きなフォロワーさんが編まれていたので、編んでみたくなった」というエピソードには、うなずく人も多いのでは。
編み物を通して大好きな人ができて、やりたいことが増えて……世界が広がっていくのが、本当にうれしいです。
「作ってみたい!」「着てみたい!」と思える素敵な作品ばかりでしたね。
編み物の世界を広げてくれる作品に出会えて、幸せです。
(おわり)