- ガーター編みはどのように編む?
- メリヤス編みとは何が違うの?
ガーター編みは、表目と裏目が1段ずつ交互になった編み地で、マフラーやセーターなど様々なアイテムに応用できます。
また、その特性を活かすことで、縦方向に伸縮する編み地や厚みが出やすい編み地、反りにくい編み地など、様々な表現が可能です。
この記事では、初心者でも取り組みやすい「ガーター編み」について、その特徴や基本的な編み方、きれいに編むコツを解説します。
また、ガーター編みとメリヤス編みの違いや、それぞれの特性についても詳しく説明するため、ぜひ最後までご一読ください。
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ガーター編みとは
ガーター編みとは、表目と裏目が1段ずつ交互になった編み方の1つです。
その名前は英語の「garter stitch」から来ています。
編み地は縦方向に伸縮しやすく、厚みが出やすい特性を持っています。
そのため、マフラーやセーター、ブランケットなど、様々なアイテムに応用できます。
また、ガーター編みは反りにくいため、初心者が編み物を始める際には最適な編み方と言えるでしょう。
ガーター編みとメリヤス編みには違いがある
ガーター編みとメリヤス編みは、見た目や特性、用途において違いがあります。
メリヤス編みは、表面を表編み、裏面を裏編みと交互に編むものです。
一方、ガーター編みは、表も裏も同じ編み地です。
そのほかの違いは下表にまとめました。
項目 | ガーター編み | メリヤス編み |
---|---|---|
見た目 | 表も裏も同じ編み地 | 表面と裏面で模様が異なる |
特性 | 反りにくく、形が崩れにくい。縦方向に伸縮する | 伸縮性があり、肌触りが良い |
用途 | マフラーやブランケットなどに適している | セーターやカーディガンなどの衣類に適している |
違いを覚えておくと、自分の作りたい編み物に最適なデザインを検討できますよ。
ガーター編みの基本的なやり方
ガーター編みの基本的な手順は、以下のとおりです。
- まず、作り目を作ります。糸をきつく締めすぎないこと。
- 次に、2段目を『表』メリヤス編みで編みます。
- そして、3段目を『裏』メリヤス編みで編みます。
3段目の編み方は2段目と同じですが、裏返さずに表面で編んでいきます。
糸は指でしっかりと掴むことで、編み地が均一になりますよ。
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ガーター編みの特徴
ガーター編みの特徴は縦方向に伸縮すること、厚みが出やすいこと、そして反りにくいことです。
また、ガーター編みでは、表裏が同じ見た目になります。
そのため、ガーター編みは反りにくく、形が崩れにくい特性を持っています。
以下、それぞれ詳しく解説します。
- 縦方向に伸縮する
- 厚みが出やすい
- 編み地が反りにくい
縦方向に伸縮する
ガーター編みの1つの特徴は、縦方向に伸縮することです。
ガーター編みが、表目と裏目を交互に編むことで生じる特性です。
この伸縮性は、マフラーやセーターなどのアイテムを作る際にも活かすことができます。
例えば、マフラーにガーター編みの伸縮性を活かすことで、首周りにフィットする暖かいマフラーを作ることができます。
また、この伸縮性は、糸の選び方にも関わってくるものです。
重みのある毛糸を使うと、完成した作品が伸びやすくなります。
逆に、軽い毛糸を使うと伸びにくいです。
厚みが出やすい
ガーター編みのもう1つの特徴は、厚みが出やすいことです。
交互に表目と裏目を編むことで、糸の量が多くなるためです。
その結果、同じ毛糸で編んだ場合、他の編み方と比べてもガーター編みは厚みが出やすいです。
ガーター編み特有の厚みは、冬の寒さをしのぐためのマフラーや帽子にぴったりです。
また、この厚みは、糸の太さや編み方によって調整できます。
太い糸を使うと、より厚みのある作品を作ることができますよ。
編み地が反りにくい
ガーター編みの最後の特徴は、編み地が反りにくいことです。
表と裏で同じ編み方をしているため、編み地の端がくるんと丸まってしまうのを防ぎやすいからです。
この場合も、ブランケットやコースターを作る際にきれいな形を整えやすくなります。
ガーター編みの特性を活かすためには、糸の選び方や編み方にも注意が必要です。
紹介したポイントを押さえ、自分だけの作品を作ってみてください。
ガーター編みをきれいに編むコツ
ガーター編みは、そのシンプルさから初心者にとってぜひ覚えたい編み方の1つです。
しかし、編み地が均一にならない、編み目がそろわないこともおきやすいです。
そこで、ガーター編みをきれいに編むためのコツを2つ紹介します。
- 針にかかる糸のきつさを整える
- 自分の得意な編み方で編む
針にかかる糸のきつさを整える
ガーター編みをきれいに編むための最初のコツは、針にかかる糸のきつさを整えることです。
糸の張り具合が均一でないと、編み地がゆるんだり、きつくなったりしてしまいます。
張り具合を整えるためには、まず、自分の手の動きを意識することが大切です。
手の動きが不均一だと、糸の張り具合もぐちゃぐちゃになってしまいます。
そのため、手の動きを意識し、均一な力加減で編むことが大切です。
編み地を見つつ、糸の張り具合を調整しましょう。
自分の得意な編み方で編む
ガーター編みをきれいに編むための次のコツは、自分の得意な編み方で編むことです。
ガーター編みは、表目と裏目が交互に出る編み方です。
ただ、どうしても交互に編むと苦手なほうは不均一になってしまいます。
最初は表メリヤス編み(表編み)だけにするといった工夫が効果的です。
慣れてきたら、ガーター編みに再チャレンジしてみてください!
まとめ
ガーター編みは、その独特の特徴と編みやすさから、編み物初心者にとって理想的な編み方の1つです。
表目と裏目が交互になった編み地は、縦方向に伸縮しやすく、厚みが出やすい特性を持っています。
また、反りにくいため、形を整えやすいアイテムを作る際にも適しています。
この編み方は、マフラーやセーターなど、様々なアイテムに応用できます。
きれいに編むためのコツは、針にかかる糸のきつさを整えることと、自分の得意な編み方で編むこと。
編み物は、自分の手で何かを作り出す喜びを感じられる素晴らしい趣味です。
本記事を、素敵な作品を作る参考にしてくださいね。
ガーター編みに関するFAQ
- 初心者でも簡単なガーター編みだけで作れるものは?
- ガーター編みのメリット
- ガーター編みのとじかた
- ガーター編みでセーターは作れる?
初心者でも簡単なガーター編みだけで作れるものは?
ガーター編みは、その簡単さから初心者にとって最適な編み方の1つです。
そのため、初心者でも簡単に作れるアイテムは多く存在します。
例えば、マフラーやスヌード、ネックウォーマーなどが挙げられます。
また、初心者向けの編み図を使用することで、より簡単に作ることができます。
ガーター編みのメリット
ガーター編みの最大のメリットは、初心者でも簡単にチャレンジできることです。
ガーター編みは、すべての段を表目と裏目で編むというシンプルな編み方です。
そのため、編み物の基本である「表目」と「裏目」を理解し、練習するのに適しています。
ガーター編みのとじかた
ガーター編みのとじかたは、裏目の伏せ止めをする方法が一般的です。
この方法なら、止めが目立つことなく仕上がり、端まで均一になります。
とじ目の強度を保つためには、糸をきつく引きすぎず、適度な張りを保つことが大切です。
ガーター編みでセーターは作れる?
ガーター編みでセーターを作ることは可能です。
しかし、ガーター編みは編み目が単調になるため、デザイン性に欠けると感じる方もいるかもしれません。
そのため、ガーター編みでセーターを作る際には、糸の色や太さを変えるなどして、デザイン性を高める工夫が必要です。