棒編みには大きくわけてフランス式とアメリカ式という2つの持ち方があり、最初にどちらを選ぶかで上達のスピードが変わってきます。また、間違った持ち方のまま練習を重ねてしまうと、後から修正するのが難しくなってしまう可能性もあります。
そこで本記事では、棒編みの基本的な持ち方から、初心者でも取り組みやすい5つの編み方の種類まで詳しく解説します。「これから棒編みを始めたい」「基礎からしっかり学びたい」という方は、ぜひ最後までご一読ください。
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棒編みの持ち方で変わる2つの種類
棒編みには大きくわけて2つの持ち方があり、それぞれ特徴が異なります。
- フランス式
- アメリカ式
フランス式
フランス式は左手の人差し指に毛糸をかけて編む方法で、毛糸を左手の小指と薬指の間に通して固定するのが特徴です。毛糸のテンション(張り)を安定させやすく、均一な編み目を作ることができます。
主な特徴としては、以下が挙げられます。
- 毛糸の張り加減を調整しやすい
- 手の動きが少なくて済む
- 編み目が揃いやすい
ヨーロッパで広く親しまれているこの方法は、特に繊細な編み物や、大きな作品を編むときに適しています。慣れるまでは少し時間がかかりますが、一度習得すると安定した編み目を作れます。
アメリカ式
アメリカ式は、右手の人差し指に毛糸をかけて編んでいく方法です。
右手で毛糸を操作しながら編むため、かぎ針編みの経験者には馴染みやすい持ち方といえます。特徴としては、以下の3つが挙げられます。
- 直感的で覚えやすい
- 右手の動きが中心となる
- かぎ針編みからの移行がスムーズ
特に北米で一般的なこの方法は、編み始めの段階で習得しやすく、素早く編み進められるのが魅力です。また、複雑な模様編みにも対応しやすく、編み手の好みに応じて毛糸のテンションを調整できます。
ただし、長時間編み続けると右手が疲れやすい傾向にあるため、休憩を取りながら編むことをおすすめします。
棒編みで初心者におすすめの持ち方
初心者の方には、一般的にフランス式の持ち方がおすすめです。糸の張り加減がコントロールしやすく、編み目が均一に仕上がりやすいためです。
フランス式では、左手の人差し指に糸をかけ、小指と薬指の間に挟んで固定します。この持ち方により、糸の張り具合を自然とコントロールできるため、初心者でも安定した編み目を作ることができます。
一方、アメリカ式は右手の人差し指に糸をかけて編んでいく方法です。慣れると早く編めるというメリットがありますが、初心者にとっては糸の張り加減を調整するのが難しい場合があります。
ただし、あくまでも一般的な傾向であり、個人の好みや手の使い方によって向き不向きが変わってきます。実際に両方の持ち方を試してみて、自分にしっくりくる方を選ぶのがベストです。
まずは基本的なフランス式から始めて、編み物に慣れてきたらアメリカ式も試してみることをおすすめします。どちらの持ち方でも、最終的な編み上がりは同じになりますので、自分が編みやすいと感じる方法を選んでください。
棒編みでよく使われる5つの編み方の種類
ここでは、棒編みの基本となる5つの編み方を紹介します。
- メリヤス編み
- 裏メリヤス編み
- ガーター編み
- 天竺編み
- リブ編み
メリヤス編み
メリヤス編みは、表側から見るとすべての目が表目(V字)に見える、もっともシンプルな編み方です。往復編みの場合は表目と裏目を1段ずつ交互に編んでいき、輪編みの場合は表目だけを続けて編みます。
特徴として、編み地の左右の端は裏側に丸まり、上下の端は表側に丸まる性質があります。主に、セーターやカーディガンなど、幅広い作品に使用される基本的な編み方です。
裏メリヤス編み
裏メリヤス編みは、メリヤス編みを裏返した状態の編み方で、表側から見るとすべての目が裏目になっている編み方です。メリヤス編みと同様に裏目と表目を1段ずつ交互に編みますが、始めの段を裏目から始めるのが特徴です。
裏メリヤス編みは、メリヤス編みと比べてやや硬めの仕上がりになり、編み目が詰まって見えます。帽子やマフラーなど、しっかりとした形状を保ちたい小物作りに適しています。また、メリヤス編みと組み合わせることで、模様編みの表現も可能です。
ガーター編み
ガーター編みは、すべての段を表目で編んでいく方法です。毎段表目を編むことで、表裏の区別のない平らな編み地が完成します。
初心者の方に特におすすめの編み方で、表目だけを使うため覚えやすく、失敗も少ないのが特徴です。シンプルな編み方ですが、毛糸の種類や色使いによってさまざまな表情を楽しむことができます。
▶︎ 【初心者向け】ガーター編みの特徴とは?基本の編み方・きれいに編むコツを解説
天竺編み
天竺編みは表目と裏目を1段ずつ交互に編んでいく方法で、表側から見ると表目と裏目が1段ずつ交互に現れる編み方です。横方向に伸縮性があり、縦方向にはあまり伸びない特徴があります。
編み地の表面には横方向に筋の入ったような模様が現れ、独特の風合いを楽しむことができます。セーターやカーディガンなどの衣類作りに適していますが、初心者の方は表目と裏目の切り替えを間違えないよう注意が必要です。
リブ編み
リブ編みは、1段の中で表目と裏目を交互に編んでいく方法です。表目と裏目を交互に編むことで、縦方向に凹凸のある伸縮性の高い編み地が完成します。
一般的には「1×1リブ」や「2×2リブ」など、表目と裏目の数の組み合わせによってさまざまなバリエーションがあります。特に伸縮性が必要な箇所に使用されることが多く、セーターの袖口や襟ぐり、靴下のゴム編み部分などに適しています。
棒編みとかぎ編みはどっちがおすすめ?
結論から言うと、初心者の方は「かぎ編み」から始めることをおすすめします。
かぎ編みは1本の針だけで編むことができ、基本的な編み方も覚えやすいのが特徴です。コースターやポーチなどの小物から始めることで、編み物の基礎を無理なく身につけることができます。
理想的なのは、まずかぎ編みで基礎を学び、慣れてきたら棒編みにもチャレンジすることです。両方の技法を習得することで、作れる作品の幅が大きく広がります。
▶︎ かぎ編みと棒編みどっちが簡単で早い?編み方の違い・初心者におすすめの練習ポイントを解説
まとめ
棒編みのフランス式は毛糸のテンションを安定させやすく、初心者に向いています。一方、アメリカ式は直感的で覚えやすいものの、テンション調整に慣れが必要です。
初心者の方は、まずガーター編みから始めるのがおすすめです。表目だけを使う単純な編み方なので、基本的な針の動かし方に集中できます。
棒編みは、基礎さえ押さえればだれでも楽しめる趣味です。自らのペースで少しずつ技術を磨きながら、オリジナルの作品作りを楽しんでください。
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