- 編み物の鎖編みがうまくできない
- 鎖編みの編み方がわからない
というお悩みはありませんか?
鎖編みは初心者の方でも、比較的簡単に始められる編み方です。
しかし、正しい手順を踏まないと思ったとおりの編み地にならないことも。
そこで、この記事では、鎖編みの編み方から特徴、作品の例まで、鎖編みの基本を解説します。
鎖編みを使えば、立体的で伸縮性のある作品を手軽に作れますよ。
これから鎖編みにチャレンジしたい方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
読みたいところからどうぞ!
編み物の鎖編みとは?
編み物を始めるにあたって、最初に覚えたい基本の編み方が「鎖編み」です。
鎖編みは、主にかぎ針を使って編む編み方です。
編み地の土台となる部分を作ったり、模様編みの間をつなぐのに使われます。
まるで鎖のようにループが連なっていくことから、この名前がつきました。
初心者の方にとって、鎖編みは編み物の入り口となる大切な編み方です。
一見すると難しそうに見えるかもしれませんが、コツをつかめば意外と簡単に編めます。
鎖編みの編み図記号は?
編み図で鎖編みを表す記号は、楕円形の丸です。
この記号が連なって描かれていれば、それは鎖編みを表しています。
編み図を見ることは、編み物を進める上で欠かせません。
読み方がわからない場合は、下記ページも参考にしてくださいね。
関連記事:【初心者さんを応援!】編み図記号の読み方を丁寧に解説します
鎖編みの3つの特徴
ここからは、この鎖編みの3つの特徴について詳しく解説します。
- 立体的な編み地になる
- 伸縮性が高くなる
- 小物類を作りやすい
立体的な編み地になる
鎖編みは、一本の糸を使って輪を作るように編んでいく編み方です。
この編み方で編んでいくと、編み地が立体的に仕上がるのが特徴です。
平面的な編み地とは異なり、立体的な編み地は、より暖かみのある風合いを生み出します。
また、立体的な編み地は、編み物の形状を保ちやすいというメリットもあります。
伸縮性が高くなる
鎖編みのもう1つの特徴は、編み地の伸縮性が高いことです。
鎖編みで編んだ編み地は、縦方向と横方向に優れた伸縮性を持っています。
この伸縮性は、編み物を身につけた際の着心地の良さにつながります。
また、伸縮性が高いことで、編み物が型崩れしにくいのも嬉しいポイントです。
小物類を作りやすい
鎖編みは、小物類を作るのに適した編み方です。
また、シンプルな編み方であるため、初心者の方でも取り組みやすいのも良いですね。
例えば、コースターやアクセサリーなどの小物類を鎖編みで作ってみてください。
そうすると、編み地の立体感と伸縮性によって、使い勝手の良い仕上がりになります。
編み物初心者の方は、まず鎖編みで小物類を作ってみることをおすすめします。
鎖編みの編み方
鎖編みは、編み物の基本中の基本です。
ここでは、鎖編みの編み方を詳しく解説します。
【材料】
- 毛糸
- かぎ針(毛糸の太さに合ったもの)
【作り方】
- 毛糸の端を輪っかにして、かぎ針に引っ掛けます。
- かぎ針で毛糸をくぐらせ、輪の中に引き出します。
- これで1目を編めました。
- 同じ要領で繰り返し、好みの長さまで編んでいきます。
- 毛糸を引き出す際は、輪が締まりすぎないように注意しましょう。
- 最後の1目を編んだら、毛糸を切り、輪に通して引き締めて完成です。
【ポイント】
鎖編みを編む際は、一定の強さで毛糸を引き出すことがポイントです。
強く引きすぎると編み目が詰まってしまい、緩すぎるとループが大きくなりすぎてしまいます。
また、編み目の大きさをそろえることで、美しい仕上がりになりますよ。
途中で糸を変える手順
- 色を変えたい位置まで編みます。
- 最後の1目を編む前に、新しい色の毛糸を輪に通します。
- 新しい色の毛糸で最後の1目を編みます。
- 古い色の毛糸を切り、端を編み目の中に織り込みます。
- 新しい色の毛糸で編み続けます。
鎖編みで色を変えることで、表情豊かな作品に仕上げることができます。
初心者の方も、ぜひ挑戦してください。
編み物の楽しさを感じていただけるはずです。
鎖編みを綺麗に編む2つのコツ
最初のころは、鎖編みをきれいに編むのは意外と難しいものです。
そこで今回は、初心者の方でも鎖編みを綺麗に編むための2つのコツを紹介します。
- 糸は張りすぎない
- かぎ針の先端は下向きにする
糸は張りすぎない
鎖編みを編む際、糸の張り具合に注意しましょう。
糸を強く引っ張りすぎると、編み目がキツくなってしまいます。
逆に、糸が緩すぎると、編み目が大きくなりすぎてしまいます。
結果として、編み地に凹凸ができてしまい、仕上がりも綺麗になりません。
糸の張り具合は、かぎ針と糸の間に人差し指が入る程度が目安です。
このとき、かぎ針を軽く引いて糸を調節しながら、一定の張り具合を保つように心がけましょう。
慣れないうちは難しいかもしれません。
ただ、練習を重ねることで、徐々に感覚をつかむことができます。
かぎ針の先端は下向きにする
鎖編みを編む際、かぎ針の向きにも気をつけましょう。
かぎ針の先端を上に向けてしまうと、糸がねじれやすくなります。
ねじれた糸で編み続けると、編み目が歪んでしまい、仕上がりが綺麗になりません。
ねじれを避けるには、かぎ針の先端を常に下向きにするようにしましょう。
また、かぎ針を下向きにすることで、編み目を拾いやすくなるというメリットもあります。
糸の張り具合とかぎ針の向きに気をつけて、根気強く練習を重ねましょう。
美しい鎖編みができるようになれば、編み物の幅が広がり、さらに楽しめるようになるはずです。
その他の知っておきたい鎖編みの編み方
鎖編みは編み物の基本となる編み方ですが、応用的な使い方もあります。
ここでは、以下の2つに分けて鎖編みの変わった編み方を紹介します。
- 鎖編みから細編み
- 立ち上がりの鎖編み
鎖編みから細編み
鎖編みを編んだ後、そのまま細編みに移行できます。
そのため、鎖編みと細編みを組み合わせた作品を作ることができます。
【材料】
- 毛糸
- かぎ針(毛糸の太さに合ったもの)
【作り方】
- 鎖編みを必要な長さだけ編みます。
- 最後の鎖編みに糸をかけ、かぎ針で引き抜きます。
- このとき、鎖編みの輪の中に糸を通すようにします。
- 同じ要領で、鎖編みの輪に糸をかけて引き抜く作業を繰り返します。
- 細編みの要領で編んでいきます。
- 必要な段数だけ編みます。
【ポイント】
鎖編みから細編みへ移行する際は、鎖編みの輪の中に糸を通すことがポイントです。
鎖編みと細編みがつながり、スムーズに編み進められます。
立ち上がりの鎖編み
立ち上がりの鎖編みは、編み地の始まりの部分で使われる技法です。
通常の鎖編みよりも少し高さがあり、次の段の編み地をスムーズに始められます。
【材料】
- 毛糸
- かぎ針(毛糸の太さに合ったもの)
【作り方】
- 通常の鎖編みを1つ編みます。
- かぎ針に糸をかけ、1つ目の鎖編みに引き抜きます。
- このとき、鎖編みの輪の中に糸を通します。
- もう一度、かぎ針に糸をかけ、同じ鎖編みに引き抜きます。
- 立ち上がりの鎖編みができあがります。
- この立ち上がりの鎖編みを起点に、次の段の編み地を始めます。
【ポイント】
立ち上がりの鎖編みを使うことで、編み地の始まりがきれいに仕上がります。
また、次の段の編み地がずれにくくなるというメリットもあります。
鎖編みは応用範囲が広く、アクセサリーからウェアまで様々なアイテムに使えます。
初心者の方は、まずは基本の鎖編みをマスターし、徐々に応用技法にチャレンジしてみましょう!
編み物で鎖編みだけで作れる作品の例
鎖編みだけでも、実は様々な作品を作ることができます。
- ヘアゴム
- ブレスレット
- ネックレス
- ストラップ
- コースター
- ドアストッパー
- 植木鉢カバー
- ランチョンマット
- ミニバッグ
- ヘアバンド
この作品は、すべて鎖編みだけで作ることができます。
鎖編みは、少ない手順で簡単に編むことができます。
そのため、編み物初心者の方にぴったりの編み方です。
まずは短い編み地を作ることから始めて、徐々に長さを増やしていきましょう。
まとめ
鎖編みは、編み物の基本であり、初心者の方でも簡単に始められる編み方です。
鎖編みの特徴は、立体的な編み地、高い伸縮性、小物類を作りやすいこと。
美しい鎖編みを編むためには、糸の張り具合とかぎ針の向きに気をつけることが大切です。
初心者の方は、まずは短い編み地を作ることから始め、徐々に長さを増やしていきましょう。
色々な毛糸を使ってみたり、編み地をアレンジしてみたり。
間違えることも楽しみながら、鎖編みの作品作りにチャレンジしてください。
編み物の鎖編みに関するFAQ
鎖編みをする前の作り目はどう編むの?
鎖編みをする前の作り目の編み方は、以下の手順で行います。
- 毛糸の端を20cm程度残して、左手の人差し指に毛糸を巻きつけます。
- 右手で毛糸の端を持ち、左手の人差し指に巻きつけた毛糸の上から下へ輪を作るように通します。
- 右手の毛糸を左手の親指と人差し指で挟み、左手の中指で輪の中に入れます。
- 右手の毛糸を引っ張り、輪を締めて作り目を完成させます。
- 必要な作り目の数だけ繰り返します。
作り目の編み方がわかったら、いよいよ鎖編みにチャレンジしましょう。
鎖編みは、マフラーやスヌードなどの小物作りにも活用できますよ。
関連記事:作り目とは?編み方や数え方、きれいにするコツを解説
鎖編みと細編みの違いは何ですか?
鎖編みと細編みは、どちらも編み物の基本的な編み方ですが、以下の違いがあります。
項目 | 鎖編み | 細編み |
---|---|---|
編み方 | 毛糸を引き出して輪を作り、その輪に毛糸を引き出して次の輪を作る | 鎖編みの1つひとつの輪に毛糸を引き出して編む |
編み地の形状 | らせん状 | 平ら |
伸縮性 | ある | 少ない |
鎖編みは、編み物の土台作りやつなぎ目として使われることが多いです。
一方で、細編みは平らな編み地を作るのに適しています。
まず鎖編みを練習してから、徐々に細編みにチャレンジしていくのがおすすめです。
鎖編みの編み目の数え方は?
鎖編みの編み目は、以下のように数えます。
- 作り目は数えません。
- 作り目から立ち上がった最初の輪を1目として数えます。
- 次の輪を2目、その次の輪を3目と数えていきます。
- 最後の輪まで数えたら、合計の数が編み目の数になります。
ただし、編み図によっては、作り目から数える場合もあるので注意が必要です。
編み図をよく確認して、正しく編み目を数えるようにしましょう。
編み物でかぎ編みと棒編みの違いは何ですか?
編み物には、かぎ針を使うかぎ編みと、棒針を使う棒編みの2種類があって悩みますよね。
その違いを、わかりやすく下表にまとめてみました。
項目 | かぎ編み | 棒編み |
---|---|---|
用具 | かぎ針1本 | 棒針2本 |
編み方 | 輪を作りながら編む | 一度に多くの目を編む |
特性 | 一目ずつ編むため、編み間違いが少ない | 編み地が両面になる |
適用 | 小物作りに適している | セーターなどの大物作りに適している |
かぎ編みは、初心者の方でも比較的取り組みやすい編み方です。
一方、棒編みは、両手を使って編むため、慣れるまでは難しく感じるかもしれません。
編み物を始めたばかりの方は、まずはかぎ編みから始めてみてください。