- せっかく時間をかけて編んだのに、毛玉ができてしまった
- 大切な人へのプレゼントなのに、毛羽立ちが気になる
上記を経験したことはないでしょうか。
毛羽立ちは見た目の問題だけでなく、編み物の寿命を縮める原因にもなります。放っておくと毛玉が大きくなり、せっかくの作品が台なしになってしまうことも。
そこで本記事では、毛羽立ちが起こる原因から予防対策、具体的なお手入れ方法まで、手編み作品を美しく保つためのポイントを詳しく解説します。「大切な手編み作品を長く愛用したい」「プロのような仕上がりを目指したい」という方は、ぜひ最後までご一読ください。
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毛羽立ちが起こる5つの主な原因
毛羽立ちが起こる主な原因は、以下の5つです。
- 繊維が細く柔らかい毛糸を使っている
- 力加減が強すぎる
- 針を通す際に摩擦が起きている
- 編み直しを何度も繰り返している
- 洗濯や使用時の摩擦で傷んでいる
繊維が細く柔らかい毛糸を使っている
アンゴラやモヘアといった柔らかい毛糸は、とても優しい肌触りが特徴です。しかし繊維そのものが細くて柔らかいため、毛羽立ちやすい性質を持っています。
手頃な価格の毛糸は、短い繊維を使っていることが多く、編んでいるうちに繊維が表面に出てきやすい傾向にあります。メリノウールやカシミヤなどの上質な毛糸でも、繊維が細いため毛羽立つことも。このような素材の特徴を知っておくと、毛糸選びの参考になりますよ。
力加減が強すぎる
編み物をするときに強い力を入れすぎてしまうと、毛糸を傷めてしまうことがあります。特に、きれいな編み目にしようとして、必要以上に強く引っ張ってしまうことは珍しくありません。
編む時に強い力をかけすぎると、毛糸の繊維が伸びすぎてしまい、本来の弾力性を失ってしまいます。その結果、使っているうちに繊維が表面に出てきて、毛羽立ちの原因になってしまいます。
針を通す際に摩擦が起きている
編み針を使って編んでいく時、針と毛糸の間で摩擦が起きています。特に金属の編み針は、毛糸を傷めやすいので気をつけたい道具です。
編み目を作るたびに針と毛糸が触れ合うことで、少しずつ毛糸の表面が傷ついていきます。また、急いで針を通したり、乱暴に編んだりすると、摩擦で毛糸が傷つきやすくなることも原因です。
編み直しを何度も繰り返している
同じところを何度も編み直すと、毛糸が弱ってしまいます。編み直すたびに毛糸が引っ張られて、撚りがゆるんでいってしまうためです。
特に細い毛糸や柔らかい毛糸は、一度の編み直しでも繊維が傷みやすいです。編み直しの時に強く引っ張ったり、急に引き抜いたりすることも、毛糸の形が崩れやすくする原因となります。
洗濯や使用時の摩擦で傷んでいる
セーターやマフラーを身につけて過ごすと、バッグや上着との接触で自然と摩擦が起きています。また、洗濯機で洗うと、毛糸に強い刺激が加わるため、毛羽立ちが進みやすいでしょう。
乾かし方や保管の仕方が適切でないと、毛糸の繊維も傷みやすくなります。このような日々の摩擦により、時間とともに毛糸の表面が少しずつ傷んで、毛羽立ちが目立つようになっていくのはどうしても避けられないのです。
手編みで覚えたい3つの予防対策
手編み作品の毛羽立ちを防ぐには、以下の3つを意識して編み方の基本をしっかりと押さえることが重要です。
- 適切な力加減で編む
- 針の動かし方を工夫する
- 編み直しを最小限に抑える
適切な力加減で編む
手編みでもっとも重要なのが、編む時の力加減のコントロールです。
強すぎず弱すぎない、程良い力加減を見つけることが美しい仕上がりの秘訣でもあります。力を入れすぎると毛糸が伸びて毛羽立ちの原因となり、逆に弱すぎると編み目が不揃いになってしまいます。
初心者の方は、まず毛糸を優しく扱うことから始めましょう。編み針を動かす時は、毛糸を引っ張りすぎないよう注意が必要です。特に、目を拾う時や編み目を通す時は、必要以上に力を入れないことが大切です。
針の動かし方を工夫する
毛羽立ちを防ぐためには、編み針を滑らかに動かすことを意識しましょう。急な動きや引っかかりは、毛糸を傷めやすく毛羽立ちの原因となります。
編み針は、できるだけ毛糸と平行に動かすのがコツです。斜めや横方向への無理な動きは避けましょう。目を拾う時や編み目を通す時は、針先で毛糸を傷つけないよう注意が必要です。
編み直しを最小限に抑える
何度も編み直すことで、毛糸が摩擦でダメージを受け、毛羽立ちの原因となってしまいます。そのため、最初から丁寧に編むことを心がけ、編み直しを必要最小限に抑えることが大切です。
編み直しを減らすためには、編み始める前の準備を怠らないこと。ゲージを必ず確認し、編み図をしっかり理解してから作業を始めましょう。
もし間違いに気づいた場合は、すぐに修正するのがベストです。小さな修正で済むうちに対処することで、毛糸への負担を最小限に抑えることができます。
手編みの毛羽立ちを抑える4つのお手入れ方法
手編み作品の毛羽立ちを抑えるためのお手入れ方法として、以下の4つの方法が効果的です。
- 水通しで編み目を整える
- スチームアイロンでケア
- 静電気防止スプレーの活用
- 毛玉取り器での処理
水通しで編み目を整える
水通しは手編み作品の毛羽立ちを抑える基本的なケア方法です。
ぬるま湯(30度程度)に中性洗剤を溶かし、優しく手もみ洗いをします。このとき、強くこすったり揉んだりすると逆効果になるので要注意です。
洗い終わったら、清潔な水でしっかりすすぎ、タオルで優しく押さえて水気を取ります。その後、形を整えながら平干しにしましょう。
水通しによって編み目が整い、毛羽立ちが落ち着くとともに毛糸の風合いも良くなります。特に新しい毛糸で編んだ直後の作品には、この水通し処理が効果的です。
スチームアイロンでケア
スチームアイロンを使用したケアは、毛羽立ちを抑える効果的な方法です。ただし、直接アイロンを当てると毛糸を傷める可能性があるため、必ず当て布を使用しましょう。
スチームを当てる際は、アイロンを浮かせた状態で蒸気を当て、その後軽く押さえてください。温度設定は毛糸の素材に合わせて調整し、ウールなら80〜120度、アクリルなら120〜140度を目安にします。
スチームケアは編み目を整えながら毛羽立ちを抑制し、さらに静電気も防ぐ効果があります。特に冬場の乾燥時期には効果的な方法です。
静電気防止スプレーの活用
静電気防止スプレーは、毛羽立ちの予防と抑制に便利な用品です。
スプレーを使用する際は、作品から20〜30cm程度離して全体的に軽くスプレーします。特に毛羽立ちが気になる部分には、少し近づけてピンポイントでスプレーすることで効果的です。
静電気を抑えることで、毛糸の繊維同士が絡まりにくくなり、新たな毛羽立ちの発生を防ぎます。また、すでに毛羽立っている部分も、静電気が抑えられることで目立ちにくくなりますよ。
毛玉取り器での処理
毛玉取り器は、すでに発生してしまった毛羽立ちを処理できます。
使用する際は作品を平らな場所に置き、軽い力で優しく表面をなでるように動かします。強く押しつけすぎると、健康な繊維まで切ってしまう可能性があるので要注意です。
毛玉取り器は、刃の細かさが異なるため、毛糸の太さや素材に合わせて選んでください。特に細かい毛糸や繊細な素材の場合は、より細かい刃のものを使用することをおすすめします。
最初から毛羽立ちにくい毛糸を選ぶのもおすすめ
手編みの作品を長く美しく保つために、以下のような特徴を持つ毛糸を選びましょう。
- 撚りがしっかりとした毛糸
- アクリルとウールの混紡糸
- メリノウールなどの上質な素材
なお、毛糸を購入する際は、実際に手に取って触れてみることをおすすめします。表面のなめらかさや繊維の締まり具合を確認することで、毛羽立ちの起こりやすさを予測できます。
まとめ
手編み作品の毛羽立ちは、適切な知識と対策で十分に防ぐことができます。撚りのしっかりした毛糸や、適度な混紡率の素材を選ぶことで、毛羽立ちを最小限に抑えられるでしょう。
また、水通しやスチームアイロン、静電気防止スプレーなど、状況に応じた適切なお手入れ方法を選択しましょう。毛玉取り器による定期的なメンテナンスも、作品を長く美しく保つ効果的な方法です。
よくある質問
一度毛羽立ってしまった毛糸はもとに戻りますか?
完全に元の状態には戻りませんが、ある程度の改善は可能です。毛羽立ちの程度や原因によって、効果的な対処方法が異なります。
軽度の毛羽立ちであれば、スチームアイロンを当てることで、浮き上がった繊維を落ち着かせることができます。この際、直接アイロンを当てるのではなく、必ず当て布を使用してください。
毛羽立ちにくい毛糸のおすすめ素材は何ですか?
毛羽立ちに強い毛糸を選ぶ際は、素材の特性を理解することが重要です。メリノウールは、繊維が細く柔らかいため、比較的毛羽立ちが少ない素材として知られています。また、カシミヤも上質な素材で、適切に扱えば毛羽立ちを抑えられます。
洗濯時の毛羽立ち予防方法はありますか?
洗濯時の適切な取り扱いは、毛羽立ち予防の重要なポイントです。まず洗濯の前に、毛糸の素材に合わせた洗剤を選びましょう。一般的な中性洗剤でも構いませんが、ウール専用洗剤を使用するとより繊維を保護できます。
毛玉取り器はすべての毛糸に使えますか?
毛玉取り器は便利なツールですが、すべての毛糸に無条件で使えるわけではありません。特に、モヘアやアンゴラなどの長い繊維を持つ毛糸や、ループヤーンなどの特殊な編み目の毛糸は使用を避けるべきです。
この素材に使用すると、かえって生地を傷めてしまう可能性があります。どうしても使ってみたい場合は、まず目立たない部分でテストすることをおすすめします。
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