「どの棒針を選べばいいの?」というお悩みはありませんか?
私自身も編み物を始めたばかりの時、様々な材質や号数がある棒針の前で戸惑った経験があります。
初心者の頃は、どの号数が自分のプロジェクトに適しているのか、また、どの材質が使いやすいのかさっぱりわからなかったものです。
そこで、この記事では、編み物用の棒針の詳細に加えて、サイズの違いと選び方を解説します。
「編み物に挑戦したいけど具体的に何を選べばいいかわからない」という方に役立つ記事となっているため、ぜひ最後までご一読ください。
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棒針とは
【編みもの道具】クロバー 匠 2本針ジャンボ (12mm、40㎝)
しっくりと手になじみ、長時間編み続けていても疲れません。 厳選素材とクロバーの高い加工技術が生んだこだわりの逸品。天然素材の持ち味を生かし、1本1本ていねいに仕上げた高品質の竹編み針です。超極太毛糸に。
棒針(ぼうばり)とは、先がとがった棒状の針のことです。
編み棒とも呼ばれ、帽子やマフラー、洋服など大物から小物まで編むことができます。
通常、片方に玉がついた針をシングルポイントと呼び、編み物の途中で編み目が抜けるのを防ぐ役割を持っています。
また、両端がとがっている針はダブルポイントと称され、輪で編む際に有用です。
なによりも編むことの楽しみを第一に、自分に合った棒針選びをすることが心地よい編み物への第一歩になるでしょう。
棒針とかぎ針の違い
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かぎ針と棒針の違いは、使用する針の本数と編み方です。
まず、針の本数です。
かぎ針編みは1本のかぎ針を使い、1つの目を次々と処理することによって編んでいきます。
対して、棒針編みでは通常2本の棒針を使用し、多数の目を同時に保持しながら作業を進めます。
次に、編み方です。
棒針編みは編み目が横に広がりやすく、柔らかく、伸縮性が高い編み上がりを特徴とします。
また、編んだ目が整列しやすいという特性から、均一な表面を作りやすいという特徴があります。
そのため、きれいな模様などを表現したい場合に適しています。
一方、かぎ針編みは硬くて厚みのある編み上がりが得られ、丈夫で頑丈な小物作りに向いています。
立体感が出やすく、凹凸や模様を簡単に作り出せるため、あみぐるみや小さな立体物、レースの繊細な作品に良いですね。
棒針の種類
棒針は材質、サイズ、形状によって様々な種類に分かれ、それぞれに特徴があるため、今から詳しく紹介します。
- 竹・木・プラスチックなどの材質
- 玉つき・玉なしの形状
竹・木・プラスチックなどの材質
編み物に使用する棒針の材質には、それぞれ異なる特徴があります。
以下の表は、棒針の材質についての特徴をまとめたものです。
材質 | 特徴 |
---|---|
竹 | 軽量、初心者に扱いやすい、自然な質感 |
木 | 耐久性、美しい木目、使い込むほど手になじむ |
プラスチック | 軽量、色鮮やか、価格がお手頃 |
竹製の棒針は、軽量で手触りがよく、初心者の方でも扱いやすいと評価されています。
また、竹の自然な質感が編み物の時間を一層楽しいものにしてくれます。
一方で、木製の棒針は、耐久性に優れ、美しい木目が特徴的であり、使い込むほどに手になじむところが魅力です。
そして、プラスチック製の棒針は、軽量で色鮮やかなものが多く、お手頃な価格で手に入るため、幅広い編み物愛好家に選ばれています。
最終的には好みで分かれるため、ぜひ色々試してみてください。
玉つき・玉なしの形状
【編みもの道具】クロバー 匠 2本針ジャンボ (12mm、40㎝)
しっくりと手になじみ、長時間編み続けていても疲れません。 厳選素材とクロバーの高い加工技術が生んだこだわりの逸品。天然素材の持ち味を生かし、1本1本ていねいに仕上げた高品質の竹編み針です。超極太毛糸に。
編み物の棒針では、「玉つき」と「玉なし」の違いもあります。
どちらも、編み易さや用途に大きく関わってきます。
以下の表に、これら2つの形状の特徴と用途をまとめました。
項目 | 特徴 | 用途 |
---|---|---|
玉つき棒針 | 一端に止め具の玉があり、糸の落ちを防ぐ | 多目数の平編みや、初心者向け |
玉なし棒針 | 端に玉がなく、スムーズな編み進行が可能 | 輪編みやスピードを重視する編み物 |
玉つき棒針は、針の一端に丸い玉(止め具)がついている種類の棒針で、この球体は針から糸が抜け落ちるのを防ぎます。
特に大きな編み物や、多くの目数(編み目の数)を必要とする作品に適しています。
また、初心者にも扱いやすいです。
対して、玉なし棒針は文字通り、針の端に玉がないシンプルな棒針です。
こちらは、輪編み(丸い形を編む方法)など、複数の棒針を同時に使う編み方に向いています。
また、玉がないことで、編み目をスムーズに針に滑らせることができ、より早く編むことが可能です。
編み物の楽しみをさらに広げるためにも、玉つきや玉なしの特性を活かせる棒針を選んでみても良いですね。
その他
「その他」には、主に以下が挙げられます。
- 輪針
- 4本針
- 5本針
まず輪針は、一般には2本の棒針がケーブル(細長い柔軟な素材のつなぎ部分)で繋がれています。
輪針は輪状に編むことができるため、特に靴下や帽子などの継ぎ目のない編み物に適しています。
一方で、4本針や5本針を使用する編み方は、四角形や六角形などの形状に便利な棒針です。
特に、手袋や靴下など小さな筒型の編み物に最適です。
また、針の本数分だけの目を持続的に編み進めていくことで、円周の編み物も楽しめますよ。
棒針を選ぶ際は、編むアイテムや編み方のスタイルに合わせて、最適なものを見極めると良いでしょう。
棒針の号数(サイズ)の一覧表
棒針には様々な号数(サイズ)があり、編みたいものや使用する毛糸の太さによって最適な号数が変わります。
以下に棒針の号数とそれに対応する直径、推奨される毛糸の太さを一覧にしました。
号数 | mm(ミリメートル) | 毛糸の太さ |
---|---|---|
0号 | 2.1mm | 極細 |
1号 | 2.4mm | 極細 |
2号 | 2.7mm | 極細 |
3号 | 3.0mm | 極細 |
4号 | 3.3mm | 極細 |
5号 | 3.6mm | 極細〜中細 |
6号 | 3.9mm | 中細 |
7号 | 4.2mm | 中細 |
8号 | 4.5mm | 中細〜合太 |
9号 | 4.8mm | 合太 |
10号 | 5.1mm | 合太〜並太 |
11号 | 5.4mm | 並太 |
12号 | 5.7mm | 並太〜太 |
13号 | 6.0mm | 太 |
14号 | 6.3mm | 太〜極太 |
15号 | 6.6mm | 極太 |
また、上記の表にある号数とは別に、7.0mmから15mmのジャンボ針もあります。
棒針の号数を選ぶ際には、編みたい作品の指定や、毛糸のラベルに記載されている推奨針号数を確認するのが1つの手です。
糸の太さと針の号数が合っていないと、編みにくいため、毛糸と棒針はセットで考えることが基本です。
慣れてくると、号数に関係なく編めたり、編み目を調整するために太さを変えたりするアレンジも試してみてくださいね。
初心者さんにおすすめの棒針は6号~8号
初心者さんが最初に編み物へ挑戦する際は、6号から8号の棒針がおすすめです。
なぜなら、このサイズの棒針は、初心者にとっても扱いやすく、またよく使われる並太の毛糸(一般的な太さの毛糸)と相性が良いからです。
この号数の棒針は、毛糸が滑り過ぎず、また引っかかり過ぎず、適度なテンションで編み進めることができます。
そのため、初心者でも編み目が均一に仕上がりやすくなっています。
迷った場合には、6号から8号の範囲で選んでみると良いでしょう。
棒針の号数(サイズ)を選ぶポイント
毛糸の太さに合わせた棒針の号数を選ぶには、まず毛糸のラベルに記載された推奨号数が1つの目安となります。
また、編み地の密度を測るゲージからでも適切な号数を調べることが可能です。
以下では、具体的な選び方のポイントを解説するため、ぜひ参考にしてください。
- 毛糸のラベルから選ぶ
- ゲージから調べる
- ダイソー等の100均で買う
毛糸のラベルから選ぶ
編み物を始める際には、毛糸のラベルから選ぶことが大切です。
ラベルには、棒針のサイズ対応表が記載されています。
例えば、細かい作品には細い糸と細い号数の棒針を、ざっくりとした作品には太い糸と太い号数の棒針を選ぶのが一般的です。
号数 | mm(ミリメートル) | 毛糸の太さ |
---|---|---|
0号 | 2.1mm | 極細 |
1号 | 2.4mm | 極細 |
2号 | 2.7mm | 極細 |
3号 | 3.0mm | 極細 |
4号 | 3.3mm | 極細 |
5号 | 3.6mm | 極細〜中細 |
6号 | 3.9mm | 中細 |
7号 | 4.2mm | 中細 |
8号 | 4.5mm | 中細〜合太 |
9号 | 4.8mm | 合太 |
10号 | 5.1mm | 合太〜並太 |
11号 | 5.4mm | 並太 |
12号 | 5.7mm | 並太〜太 |
13号 | 6.0mm | 太 |
14号 | 6.3mm | 太〜極太 |
15号 | 6.6mm | 極太 |
毛糸と棒針の太さの相性が良い方と、編地がきれいに仕上がります。
そのため、毛糸のラベルにある推奨棒針サイズの情報を確認することが大切です。
ゲージから調べる
編み物では、ゲージから棒針のサイズを選ぶこともできます。
ゲージとは、指定した棒針と毛糸で編んだ10cm四方の編み地にある「横目数と縦の段数のこと」です。
数値により、針のサイズを調整する目安となります。
ゲージを取る際は、まず15cm角程度の編み地を作ります。
目安としては、指定された15倍程度の目数で作り目をし、そのうえで編み地の中心部分の10cm四方で目数と段数を数えます。
ここで、実際の編み地と指定ゲージが合っているか判断しましょう。
作成したゲージサンプルは、ほどいて実際の作品に使用することもできますし、編み物のメモとして残すという選択肢もあります。
ダイソー等の100均で買う
編み物を始める際に、100円ショップで棒針を選ぶこともできます。
編み物を始めたばかりでどの棒針を買えばいいのかわからないときに、試しにいくつか違う号数の棒針を手に入れてみるのに便利です。
100均の棒針の利点は、仮に選んだ号数が自分の編み物に合わなかったとしても、大きな出費を気にせずに他の号数へ挑戦できることです。
ただし、100均の棒針は高価な専門店の棒針と比べると、材質や仕上げ、耐久性に差が出ることもあります。
長期的に編み物を続ける予定がある場合は、将来的には専門店の質の高い棒針への買い替えを検討するのも1つの方法です。
棒針の価格の目安は100円から1,000円程度
棒針の価格は、その材質やブランド、長さ、太さによって異なりますが、おおむね100円から1,000円程度で購入できます。
初心者の方が編み物に挑戦する場合、安価な棒針で十分ですが、快適な編み心地を追求するならば、少し高価なものを選ぶのも1つの選択です。
棒針の太さに関しては、編みたい作品や使用する糸の種類に合わせて選ぶのがベストです。
この価格帯では、使用感が良く、耐久性も期待できます。
編み物の腕を上げたい、またはより快適に編み物を楽しみたい場合は、少しずつ自分に合った棒針に投資していくのも良いでしょう。
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初心者さんでも楽しく編んでいただけるよう、Youtubeで編み方動画を無料公開している他、編む時間も一緒に楽しめたらなと思い、編み物ラジオやインスタライブも配信しています。
まとめ:棒針の編み物に挑戦しよう
棒針を使用した編み物は、心温まる趣味の1つです。
材質や形状、サイズなどによって様々な種類の棒針があり、それぞれが異なる編み物作品に適しています。
初心者には6号から8号の棒針がおすすめで、100均でいくつかの棒針を試すのも良いでしょう。
編み物は自分に合った棒針を見つけることで、より楽しく、快適に進めることができます。
幸せな編み物の時間を一緒に楽しみましょう!
棒針に関するFAQ
かぎ針編みと棒針編みの違いは何ですか?
かぎ針編みと棒針編みには、3つの違いがあります。
まず、使用する針です。
かぎ針編みは一本のフック付きの針(かぎ針)を使います。
対して棒針編みでは、両端がとがっている2本以上の棒針を使用します。
次に、編み方です。
かぎ針編みはくさり編み、こま編み、長編みなど様々な編み方があり、それぞれの組み合わせで複雑な模様を作り出します。
一方、棒針編みでは基本的に表編みと裏編みの2つの編み方が用いられます。
最後に、編み上がりの特徴です。
かぎ針編みの作品は硬めで厚みがあり、緻密なデザインが可能で、小さなアイテムや細かいパーツを組み合わせたり装飾的なものを作りやすいです。
それに対し、棒針編みは伸縮性が高く、柔らかくふわふわした質感を持ち、セーターや帽子、スカーフの大きめのアイテムに適しています。
初心者にとって、かぎ針編みは棒針編みの裏編みがなく、フックの形状によって毛糸をとらえやすいため、編み始めやすいとされます。
棒針編みにおすすめの道具は?
棒針編みにおすすめの道具は、とじ針、小さなかぎ針、段数マーカーの3つです。
まず、作品を仕上げた後には、毛糸の端をとじるためのとじ針が必要です。
とじ針は、毛糸の太さに合ったものを選ぶことで、作業がスムーズに進みます。
また、編み目を引き上げたり、間違った目を直したりする際には、小さなかぎ針が便利です。
かぎ針は棒針編みにも使うことができ、編み物の幅が広がります。
段数を正確に把握するためには段数マーカーを使用すると良いでしょう。
棒針編みにはどの種類がある?
棒針編みにはいくつかの種類があり、それぞれに適した作品や特徴があります。
種類 | 特徴 | おすすめ作品 |
---|---|---|
玉付き2本針 | 平らな一枚ものを編む | マフラー、セーターのパーツ、プルオーバー型セーター、カーディガン |
4本針・5本針 | 輪っか状に編む | 靴下、ニット帽、スヌード |
輪針 | 輪っか状のもの、平らな一枚もの | 靴下、ニット帽、スヌード、マフラー、大きな作品 |
各種棒針の特徴を踏まえ、ご自身の編みたい作品に最適な棒針を選んでいただけると良いでしょう。