和の風情の優しい毛糸で編む可憐な柄|さくらグラニーのブランケット

こんにちは、hus編集チームの今野です。

先日、久しぶりに会った知り合いに「初心者向きの簡単な編み物があれば教えて」と頼まれ、何をおすすめしようかと、考えながら帰宅しました。

やっぱり自分の気に入ったものを編むのが一番かな?

このあいだ私が編んだ「さくらグラニーのブランケット」はとても扱いやすい毛糸で感動したし、毛糸に着目して始めるのもいいのかも?

楽しく編めそうな作品をあれこれ思い浮かべていました。

試しに「さくらグラニーのブランケット」の画像を送ってみると「わぁ、きれい」とよい反応。大きい分、完成した時の嬉しさも大きいので、楽しく編んでくれるといいなぁ…と思います。

懐かしくて新しいグラニースクエア

husでキットになっているさくらグラニーのブランケットは、グラニースクエアをたくさん編み、つないでいく形で作ります。

グラニーには「おばあちゃんの」という意味があり、その名の通り、四角形のモチーフの編み目にはレトロ感があって、見ているとどことなく懐かしい気持ちになりますね。

それでいて、モチーフをつなぎ合わせたブランケット全体を見ると、人気の北欧風と和風に通じるナチュラル感があり、新しい感覚という印象も受けるから不思議です。

キットはYukakoさんが提案したもので、なんといっても配色の美しさがこのブランケットの魅力。

モチーフの作り方はJul Knittingさんの動画でも紹介されているので、編み物初心者でも観ながらゆっくり編んでいけるので安心ですね。

 

モチーフ1枚はたった4段で完成

さくらモチーフのグラニースクエアは、中央から編み始め、ぐるりと一周編んでは段を重ねていきます。1段ごとに毛糸の色を変えて、最後の2段は同じ色。合計4段を編めば、もうモチーフの1枚が完成です。

1枚がすぐに編めちゃうので、割とモチベーションも維持しやすいんですよね。

毛糸の色を変更するのにちょっと手間取りますが、モチーフ編みは1段目なら1段目ばかりを続けて編んでもいいし、自由がきくのがいいところ。

モチーフ1枚は7.5cm四方くらいなので、毛糸とかぎ針と小さなハサミをカバンに入れておけば、いつでもどこでも続きが編めます。

私は何か編み始めると、違うことをしていても続きがずっと気になっちゃう方なので、外出する際も持ち歩き、ちょっとした休憩や待ち合わせ時間にもモバ編みを楽しんでいました。

 

糸の編みやすさには秘密あり

さくらグラニーのブランケットに使用するのは、「いろは」というhusオリジナルのコットン100%の糸です。

過去に戻って編み物を始めた頃の私に教えてあげたい、と思うくらいの扱いやすさ。

かぎ針を使っていても肌に触れても、心地よさを感じます。

編みやすさの秘密は糸の構造。

毛糸というとすぐに頭に浮かぶのはふんわり撚られた形ですが、いろははそのイメージとは違い、6本の単糸でリリヤン状に編んだ形になっています。

糸割れしにくいから、糸と糸の間にするっとかぎ針を通しやすいんです。

撚りのあまい糸だと、一部だけを引っぱってきてしまったり、絡まりが解けなくなってしまったりと、初心者の頃には扱いが難しいんですよね。

そういった失敗もしにくい扱いやすい毛糸「いろは」は、初心者さんにとてもおすすめの糸なんです。

 

和の風情がある優しい色合い

いろはのカラーは和の風情があるさくら・すずいろ・きなりの3色で、ブランケットにもこの3色を使用。

特に名前の由来にもなっているさくらカラーはとても優しい色合いで、空が透けて見えるようなはかないさくらの花びらを連想させます。どことなくグレーがかっていて、すずいろとの相性もぴったり。

グラニースクエアのモチーフは、さくらとすずいろの色が1段目と2段目で逆になる、2種類のパターンを編んでいきます。

1枚、また1枚と編むごとにさくらの花が開いていくようで、編んでいる間はまるでお花見のタイミングを今か今かと待っている時期のようにワクワクしていました。

モチーフの数が揃ったら、今度は2パターンのさくらを交互に並べてつないでいきます。

1つずつのさくらも可憐でかわいいけれど、たくさんのさくらが並ぶと満開の花のように素敵です。

すずいろが入るので、なんとなく陰影や奥行きを感じさせるところにも和の趣があり、ずっと見ていても飽きませんね。

 

ずっと一緒に過ごしたいブランケット

モチーフを全部つなげたら、最後に縁取りの部分を編んで、さくらグラニーのブランケットの完成!

モチーフ自体を編むのは簡単なのに、こんなに存在感のあるサイズに仕上がるので、できあがった時の感動もひとしおです。

糸と作品の名前にさくらと入っているけれど、かわいらしくて肌触りもいいので、本物のさくらが散った後も引き続き大切に使っています。

肌寒い季節はもちろん、暑い時期のクーラーの温度が心配な時にもよさそう。

使う必要がない時は、こうやってナチュラル素材のインテリア家具やファブリックにちょっとかけておいても、よく似合います。

さくらグラニーのブランケットを紹介した知り合いからは、早速編み始めたという嬉しい知らせが届きました。

編んでいる時間の楽しさや完成の喜びを感じてくれているといいなぁと願っています。

 

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