【商品開発の裏側】ファクトリー毛糸ができるまで – Fuwari ふわり|[hus:] Factory STANDARD COTTON

こんにちは、[hus:]商品開発チームです。

長かった冬も過ぎてしまえばあっという間で、だんだんと暖かい日が増えてきました。

天気の良い日には春休みの学生さんたちが楽しそうに外を歩いていたり、ニュースを見ると「桜開花予報」も流れ始めていたりして。

春は出会いと別れの季節、とも言いますが、この季節のにおいを感じると、うきうきするような切ないような、不思議な気持ちになりますね。

[hus:]では3月22日より、これからの季節にぴったりの「Fuwari ふわり」というコットン糸が、STANDARD COTTONシリーズに仲間入りします。

名前の通りやわらかな肌あたりと極上の編み心地が楽しめる、コットン100%のお糸です。

今回は「ふわり」を発売するまでのストーリーをみなさまにご紹介できればと思います。

「ふわり」の起源は、なんと8年前にも遡ります。

当時糸工場さんの方で、「ふわふわのカシミヤのようなタオル」を作るために開発した糸。

それが、「ふわり」の元になった糸です。

タオルの開発においては、毛羽立ちや強度の面で難点があり一度は挫折してしまったそう。

そんな長年眠っていた糸が、2023年にたまたま工場の中で発見され、手芸用の糸として改良されたそうです。

そして2024年、糸工場さんから私たちに「ぜひ一緒に開発をしてほしい」ということでお声がけをいただく運びとなりました。

私たち商品開発チームのスタッフがはじめて触れたときの感想こそが、「とにかく極上の手触りの、ふわりとした糸」。

ウェアはもちろんブランケットやニッタオル、ベビー小物…絶対可愛いよね!と、

何を編もうかの妄想で、みんなで盛り上がったのを覚えています。

それから、より編みやすく扱いやすい糸になるように、ということで何度も意見交換をさせていただき、工場さんと協力して試行錯誤を重ねて出来上がったのが現在の「ふわり」です。

糸の名前を決める際にも、やっぱり思い出されたのははじめて触れたときのあの感動。

たくさんの候補が挙がりましたが、一番しっくりきたのが「Fuwari ふわり」でした。

糸自体の肌あたりの良さもさることながら、編み心地の良さも極上。

ふんわりもっちりとした感触で、8年前に目指していたように、まるでカシミヤのような優しくしっとりとした編み地に仕上がります。

ふんわりした質感ながら毛羽立ちも抑えられているので、毛足が長い毛糸が苦手な方にもおすすめ。

細過ぎず、糸割れも少ないので、初心者の方にも編みやすい形状です。

模様も綺麗に出てくれるので、好きな模様を組み合わせて大判のブランケットにしても良さそう。

とにかく極上の肌触りなので、家族で取り合いになってしまうかもしれませんね。

今回は、植物性コットン100%の自然の風合いを存分にお楽しみいただける「きなり」一色でのリリースとなりました。

優しい肌心地とナチュラルな風合いに、ぜひ癒されてみてくださいね。

今後「ふわり」が多くの方と出会い、作家さんとのコラボをしていくことを通して、どんな作品・どんなカラーバリエーションになっていくのか。

私たちもワクワクでいっぱいです。

春の風は穏やかな日もあれば、嵐のように吹き荒ぶ日もある。

期待や不安や、さまざまな思いの中で迎える新しい季節にも、この糸がみなさんを優しくやわらかく

「ふわり」と包み込んでくれるような存在になりますように。

Fuwari ふわり
きなり
内容:100g(約190m)
素材:コットン100%
対応号数:かぎ針 8/0〜10/0号、棒針 12〜14号

 

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