こんにちは。hus編集チームの倉内です。
いつも晩ご飯の後は、ダイニングでゆったりと編み物をしています。
その日もテレビを見て笑っている主人の声をBGMに、黙々と手を動かしていました。
すると突然、「それ、誰かにプレゼント?何かパーティーでもするの?」と、いつもは全然私の編み物に興味なさげな主人が、聞いてきたのです。
「誰にもあげないよ。どうして?」と驚いて聞き返すと「いや、すごい量のコースターだから…」
そう言われてテーブルの上を見ると、確かにすごい量の、モチーフ編みがそこにありました。
これはパーティーと勘違いされても無理はないかもしれません(笑)
夢中になれるモチーフ編みは、心地のよい時間
いつもそうなんですが、突然モチーフ編みをたくさん作りたくなるんです。
多分、嫌なことや気になることがあって、心がざわざわした時。
今作ってる作品がなかなか上手くいかない時。
理由は様々ですが、ちょっと気持ちを落ち着かせるのに、とてもぴったりなのがモチーフ編み。
自分の中に、明確なゴールがあるわけではありません。
編んでいくうちに作りたい物が出てきて、時にはブランケットになったり、バッグにもなります。
でも次第に他のものを作りたくなって、モチーフのままで終わることもあります。
とにかく編んでいるうちは頭が空っぽになる感じがとても心地良くて、夢中になれるんです。
15分〜20分くらいで一つのモチーフが出来上がるので、すごく達成感もあって楽しいモチーフ編み。
リズム良く編める繰り返しの作業が、私の心をスッと落ち着かせてくれるようです。
モチーフ編みってどんなもの?
モチーフ編みはかぎ針を使って作る作品のこと。
例えばお花模様のモチーフだと、中心からぐるぐると規則的に編んでいけば、丸や四角の中に可愛いお花の形を作ることができます。モチーフ編みと言われて、まず思いつくのはこれだと思います。
私がいつも作るモチーフ編みもこのやり方です。
また、丸い形を作っていって、そこに耳を付ければクマさんになるし、連続したモチーフを長く編んでつけ襟やストールを作ることもできます。
レースだったり、リボンだったり、動物だったり…何かのモチーフであれば全部モチーフ編みですね!
あまり定義に決まりはありませんが、あるとすれば編み方に規則性があるくらい。
長編みを◯目編んだら鎖編みを◯目…。
その規則に従って編んでいけばあっという間に素敵な作品が出来上がります。
色の合わせ方で表情の変化が楽しめる
モチーフ編みは同じ編み図でも、色や色の順番を変えるだけで、全然違う表情になるのが楽しくて、大好きなところです。
不思議なことに、モチーフ1枚だけだと「いまいちだったかな?」と思う組み合わせも、合わせて繋げていくと、とっても可愛くなるのです。
繋げる時も、繋げかたを工夫すれば、可愛くもかっこよくもなる不思議なモチーフ編み。
糸処理も丁寧に楽しみながら無心になれる
同じ色で編めば、糸処理は最初と最後だけなのですが、色や素材を変えると糸処理が増えます。
私は、1段ごとに色も変えたい派。
本当はその都度処理をしてしまった方が楽なのかもしれませんが、一気にやりたいタイプ。
そうして出来上がった、大量の糸処理が必要なモチーフを見ると「よーし!やってやる!!」と、ワクワクするんですよね。
気が済むまでモチーフ編みを楽しんだ後は、一気に糸処理に取り掛かります。
可愛らしく仕上がったモチーフたちを、1枚1枚丁寧に糸処理していく作業も、頭をからっぽにして無心で進められて、これがまたすごい達成感なんですよね。
どんな作品に仕上げようかと考えるのも楽しいモチーフ編み
今回は編んだモチーフを全部繋げて作品を一つ作ることにしました。
何を作ろうか、いつも悩みます。
最近、実家がダイニングテーブルを買い替えたので、そこに置くテーブルランナーをプレゼントしても良いな…。
無垢材で作られている、とても素敵なテーブルだから、とってもおしゃれになりそう。
車に積んでおく膝掛けもそろそろ新しくしたいし、もうすぐ誕生日のお友達に、バッグをプレゼントするのも良いかも。
思い切ってカーディガン……にするには、もっとモチーフが必要ですね(笑)
思いつきで作るにはちょっと大作ですが、こんな素敵なカーディガンにチャレンジしてみるのも楽しそうです。
色々と考えましたが、やっぱり実家にテーブルランナーを作ってあげようかなと思います。
私の編み物作品をいつも楽しみにしてくれる母。
今回も喜んでくれると良いなと思います。
かぎ針編みが初心者さんでも、気軽に挑戦できるモチーフ編み。
簡単なのに楽しいというのは、まさにモチーフ編みの醍醐味ですね。
(おわり)