こんにちは、hus編集チームの倉内です。
みなさんは落ち込んでしまった時や、何かモヤモヤが溜まってしまった時、それをどう乗り越えますか?
実は先日、少し落ち込むことがありました。ほんのささいなことなのですが、とても気落ちしてしまって…。
もうその日は何もしたくない気持ちに。
でもそんな気持ちのまま寝るのも嫌なので、「少しだけ編み物をしてから寝よう」と思い、編みかけだったブランケットを編むことにしました。
少しだけのつもりが、時間を忘れて夢中で編んでいたようで、気が付けばブランケットは綺麗に完成!
その達成感のおかげでしょうか。くよくよと悩んでいた気持ちもどこかへ吹き飛んでしまい、結局気持ち良く眠れました。
その時ふと思ったのですが、いつも何かあった時に編み物がしたくなるということです。
集中して結構頭も使ったはずなのに、なぜかぐっすり眠れる。
もしかして編み物こそが、私のストレス発散方法だったのかと気付いた時には、なんだか嬉しくなりました。
だって大好きな編み物をしているだけで、心のモヤモヤやストレスが軽くなるなんて最高です♪
欧米ではすでに広まっているニットセラピー
実は編み物が「心と身体に良い効果をもたらす」ことは欧米ではすでに認められていて、”ニットセラピー(編み物セラピー)” として、多くの人に広まっています。
どんな風に広まっているのか少し気になったので調べてみると、アメリカの精神科のホームページが出てきました。
そこの治療メニューには「knitting therapy」の項目があり、どうやら不登校に悩んでいる学生から、鬱になってしまった人にまで、幅広く勧めている様子でした。
精神科のお医者さんも勧めるニットセラピー。ますます興味がわいてきました。
次に、私が普段編み物をしている時、一体どんなことに良い効果を感じているのか、もう少し深く考えてみました。
頭が編み物でいっぱいになる感覚は、瞑想に似たリラックス効果
私は「今日はたくさん編むぞ!」という時は温かい飲み物を用意して、心地良い音楽をかけて、お気に入りの椅子に座って編むのが好きです。
そうそう、なるべくスマホに気を取られないようにもしたいので、少し遠くにスマホを置いてみたりもして…(笑)
最初は色々と雑念が入るのですが、少し集中し出すと、あとはひたすら編み続けることができます。
いつの間にか私の頭の中は、編み物の目数を数えることや、何段編んだのか…と、目の前の作品のことでいっぱいになります。
そういった編んでいる時の様々な状態は実は『瞑想』と、とても似ている感覚らしいのです。
瞑想なんて、一度もしたことが無いけど、知らず知らずのうちに編み物を通してしていたなんて、とても驚きでした。
瞑想をするとぐーーーっとストレスが減って、リラックス効果も抜群にあるのだそうです。
確かに「無心になる」という感覚は編み物も瞑想も一緒ですね。
編み物…実はとても奥深いものなんですね。
作品が完成した瞬間の喜びと達成感は自己肯定感をあげてくれる
最後の糸始末を終えた瞬間が好きです。
目の前にある出来たてほやほやの作品に、しっかりスチームをかけて形を整えて…。
いつ?どこで?誰と?使うのか、考えるだけでワクワクします。
いつも一つ作品が完成すると、すぐにでも外に出かけたくなります。
私の中に、こんなにポジティブな気持ちがあるなんて、編み物を始めるまで気が付かなかったです。
ニットセラピーではまさにその完成した時の達成感を、たくさん経験することで、自己肯定感を上げる効果が期待できるとされています。
確かに、作品が完成すると「こんな可愛い作品を自分で作れるなんて、私ってすごいかも!」と、いつも思ってしまいます。
自己肯定感が上がると、どんなことも前向きに楽しく挑戦できそうな気がします。
ひょっとして、賢くなってる…かも?編み物には嬉しい効果がたくさん
「どうしてもここに模様編みを入れたくて…でもそうすると目数が合わない!」
なんてこと、よくあります…。
最終的には紙や電卓を持ち出し、中学校の数学で習った記憶を呼び起こして必死に計算…。
そうやって出来上がりを想像して、その理想に近付けるために、色々試したり考えたりすることは、もちろんすごく大変なこと。
だからひとつ完成する度に、なんだか賢くなった気持ちになります(笑)
色々と考えてみると、やはり編み物は私たちの生活のひとつひとつに、とても良い効果をもたらしてくれていることがわかりました。
編むことだけではなく、その過程全てに意味がある編み物。
指を動かすことで脳への血流も良くするとか。
ニットセラピーという名前の通り、私たちに大きな癒しを与えてくれます。
編み物好きさんが増えると、ハッピーな気持ちで暮らせる人が多くなりそうですね。
(おわり)