編み物には脳を活性化させる驚くべき効果があることが、最新の脳科学研究で次々と明らかにされました。また、編み物には瞑想に似た状態を作り出せるため、脳を適度にリラックスさせながら集中力を高める効果も期待できます。
編み物は実際の医療現場のリハビリ療法としても取り入れられていますが、普通の趣味として楽しむだけでも脳科学的な効果は得られるのでしょうか。
そこで本記事では、単なる趣味の領域に留まらない編み物の脳科学的効果や魅力について解説します。編み物の脳に与える効果について詳しく知りたい、趣味として始めたいという方は、ぜひ最後までご一読ください。
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編み物の効果は脳科学の分野からも注目されている
編み物が脳に与える影響は研究が進んでいて、脳科学の分野からもその効果が実証されています。
東北大学と日立ハイテクによる脳科学カンパニーNeUの研究によると、編み物は前頭前野の活動を活発化させます。前頭前野は記憶や思考、感情のコントロール、コミュニケーション能力など、人間らしい行動を司る重要な脳の一部です。
また、編み物には以下のような効果もあることが明らかになっています。
- 指先の運動による脳の活性化
- 図面を読み取ることによる空間認知能力の向上
出典:ティーズ(TIS)|認知機能の向上に「手芸」が役立つ―編み物を行うことで脳活動が活発化、図面を読み取ることで空間認知能力が鍛えられる(https://t-i-s.jp/newsdetails/4269)
出典:Knitting for Brain Health: Cognitive Benefits Revealed(https://neurolaunch.com/knitting-brain/)
実証!編み物は脳活動を活発化させることは論文にもなっている
編み物は、前頭前野の活動量を飛躍的にアップさせることが分かっています。実際、「脳トレ」の開発者として知られる川島隆太博士監修のもと行われた実証実験では、編み物に取り組んでいるときの脳は高度な精神領域を司る前頭前野が活発に活動していました。
特に、編み図を読み解きながら指先を動かす作業は、複数の脳領域を同時に刺激することがわかっています。また、British Journal of Occupational Therapyに掲載された研究では、編み物が記憶力や問題解決能力の向上に寄与することも報告されています。
つまり、編み物は単なる趣味の領域を超えた価値を持つと言えるでしょう。
出典:臨床実習で使用される作業活動(https://da.lib.kobe-u.ac.jp/da/kernel/00069905/00069905.pdf)
出典:The Benefits of Knitting for Personal and Social Wellbeing in Adulthood: Findings from an International Survey – Jill Riley, Betsan Corkhill, Clare Morris, 2013(https://journals.sagepub.com/doi/abs/10.4276/030802213X13603244419077)
編み物は認知症患者や高齢者と相性が良い
手先を動かす編み物は、高齢者の認知機能維持に特に効果的です。Journal of Neuropsychiatry and Clinical Neurosciencesの研究によると、編み物などの手先を使う趣味を持つ高齢者は、軽度認知障害や記憶力の低下のリスクが低いことが判明しています。
編み物の特徴は、以下の動作や活動が組み合わされるため脳の複数の領域が刺激されることです。
- 指先を細かく動かす運動
- パターンを覚えようとする脳活動(記憶力)
- 編み図を理解する脳活動(思考力)
これらにより、編みものは認知機能の低下予防に効果を発揮します。また、編み物には楽しみながら継続できる一面があり、高齢者であっても日常生活に自然に取り入れやすいという利点もあるでしょう。
出典:The Journal of Neuropsychiatry and Clinical Neurosciences | Psychiatry Online(https://psychiatryonline.org/journal/jnp)
編み物は作業療法やリハビリに活用されている
編み物は実際に作業療法やリハビリに取り入れられています。作業療法とは、日常生活の動作をトレーニングするリハビリテーションの一種です。その中でも編み物は以下を目的としたリハビリプログラムにおいて重要な治療手段として活用されています。
- 手指の機能回復
- 認知機能の維持と向上
編み物がリハビリに適している理由は、指先を細かく動かしながら「握る」「引っ張る」などの動作が含まれているからです。また、患者さんの状態に合わせて難易度を調整しやすく、自宅でも継続的に取り組めることも大きな利点と言われています。
スプールウィービングという手法もある
特に、1975年に松田美穂作業療法士によって考案された「スプールウィービング」という手法は画期的な編み方です。片麻痺を患う方や手の不自由な高齢者でも、指で毛糸を摘む程度の動作ができれば、帽子やマフラーを編むことができます。
さらに、編み物には社会性を育む効果も期待できます。作品の相談や家族へのプレゼント作り、バザーへの出品などを通じて、人の気持ちを推し量ったり、コミュニケーション能力が磨けるでしょう。
また、作品完成時の達成感や満足感は、リハビリに取り組む意欲向上にもつながります。編み物は医療の現場で幅広い治療効果が期待できる優れたリハビリ手法です。
出典:作業療法で行う編み物や手芸で得られる効果とスプールウィービング|理学療法士・作業療法士の専門学校日本リハビリテーション専門学校(https://www.nitiriha.com/report/7849/)
編み物が持つ効果
編み物には、脳に対してさまざまな効果があることが科学的に証明されています。主な効果は以下が挙げられます。
- 瞑想効果
- リラックス効果
- 記憶力向上
- 創造性の向上
- 集中力アップ
瞑想効果
編み物をしているとき、私たちの脳は瞑想しているときと同じような状態になります。針を動かし、糸を編むという単純作業に没頭することで、脳は自然と深い集中状態へと導かれるからです。
編み物に没頭することで、簡単に心を空っぽにでき、日常のストレスや雑念から解放され、心が静かに整理されていきます。この無心状態こそが瞑想がもたらす深いリラックスと同様の心理的効果を生みだすとされているのです。
リラックス効果
編み物がもたらすリラックス効果は、単なる気分転換ではありません。科学的根拠があり、編み物をしている間の脳内では幸せホルモンとして知られるセロトニンの分泌が促進されます。
セロトニンは、私たちの心身の状態に大きな影響を与える神経伝達物質です。分泌が促されると、自律神経系のバランスが整うため、心身ともにリラックスした状態へと導かれます。
記憶力向上
編み物は編み図を読み込みながら作業を進めるため、一時的なフラッシュメモリが活性化され、記憶力向上が期待できます。研究でも編み物をしている脳内はさまざまな領域が活発に動くことが実証されており、脳の神経回路が強化されることから記憶力アップも期待できるでしょう。
創造性の向上
編み物には作品をどのような形にしようかと考えたり、色や毛糸の種類を選ぶという楽しみもあります。このようにデザインを決める思考は創造性を高めてくれるでしょう。
センスに自信がない、オリジナリティを出すことが苦手という人も、編み物を通じてさまざまな作品を見たり実際に作ってみることで感性が磨かれていきます。自分の中の引き出しが増えれば、デザインや色合いの組み合わせは自然と思いつくようになるはずです。
集中力アップ
編み物特有の簡単な作業を繰り返し行うことは、集中力を鍛えるのにぴったりの動作です。没頭したい人ほど、簡単に取り組める作品から始めてみましょう。
また、たくさんの作品作りを通じて経験が積めるため、どんどん難易度の高い作品にもチャレンジできます。より難しい作品ほどより没頭して作業する必要があるため、高い集中力が養えますよ。
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まとめ
編み物は、脳科学研究により編み物が前頭前野を活性化させ、認知機能の向上や記憶力の改善に効果があることが実証済みです。特に、編み図を読み解きながら指先を動かすという編み物作業は、複数の脳領域を同時に刺激する優れた脳トレーニングとなります。
編み物をうまく日常生活に取り入れるためには、以下のような実践方法がおすすめです。
- 毎日15分程度の編み物時間を設定して習慣化する
- 初心者は基本的な編み方から始め段階的に難易度をあげていく
- 編み物仲間を作るなど楽しみながら継続できる工夫をする
- 完成品をプレゼントしたり販売するなど目標を持って取り組む
編み物は、脳の健康維持と心の安らぎを両立できる、科学的根拠に基づいた素晴らしい趣味活動です。編み物を始めれば、より豊かで健康的な生活を手に入れることができるでしょう。
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