こんにちは、hus編集チームの倉内です。
最近、お散歩がてら行くのにちょうどいい場所に、感じの良い喫茶店を見つけました。
その喫茶店で、ゆっくりと編み物タイムを過ごすのが最近のお気に入り。
たまたま着て行った手編みのセーターを、店主さんが褒めて下さり、それをきっかけに通うようになりました。
朱色のウールと、濃いレンガ色のモヘアを引き揃えたセーター。
年季が入っていますが、じっくり縮絨して馴染んだ編み地が暖かくて、大切に着ています。
「久しぶりに引き揃えで編もう」と、引き揃え熱が高まってきたのもそんなことがあってから。
毛糸屋さんに足を運び、引き揃えるつもりで糸を探すのもワクワクしますね。
糸と糸の出会いに、編みたいもののイメージも次から次へと膨らみます。
今回は、「引き揃え」についてお話ししたいと思います。
糸を引き揃えると、オリジナリティ溢れる作品が編める
「引き揃え」とは、複数の糸を1本の糸のように編むことをいいます。
色々な糸を自由に組み合わせることができるので、その世界に限度はありません。
色遊びはもちろん、編んだ時の色調を変えたり質感を楽しんだり…
糸を組み合わせて編むことで他にはないオリジナリティ溢れる作品を作ることができます。
あらかじめ引き揃えてある「引き揃え糸」を使うこともありますが、自分で数本の糸を選んで一緒に編むと、様々な組み合わせが楽しめるのでおすすめです。
違う種類の糸を合わせると糸調子がそろわず、たるみが出てしまうことがありますが、1本1本糸玉から引き出しながら編むことで、手元で「ちょうど良い」引き具合で編み進めることができますよ。
糸の組み合わせ方で、色合いや質感の違いを楽しむ
同系色を合わせてニュアンスを楽しんだり、モヘアを引き揃えて質感を変えたり。
ファンシーヤーンやカラフルな糸を使って、色の世界を探求することもできるし、楽しみ方は千差万別。
「引き揃え」は奥が深くて編むたびに新鮮な気持ちになります。
「ウール糸をベースに、リネン糸をプラスしてシャリ感を出そう」とか
「コットン糸にシルク混の糸をミックスして春秋も使おう」なんてことも。
組み合わせる糸に決まりはなく、自分の好きな雰囲気にアレンジできるのが良いところ。
インスピレーションの赴くまま、自由に楽しんで下さいね。
知っておきたい、編み針選びのコツ
引き揃えのとき、編み針の太さをどうしようかと悩む方もいらっしゃると思います。
でも、少し編んでみて「針に糸をかけやすいか」「編みやすいか」の自分の感覚を基本に、「手元の強弱」で調整することができますよ。
また、合わせる糸のラベルの指定針を参考にして、「この糸なら+1〜2号かな」「モヘアならふわっと編みたいから+3号くらいかな」など、糸の太さや個性と自分の感覚を軸にイメージすることで、自由な編み方ができるようになっていきます。
作品を編み出す前に、一度試し編みをしてみて下さいね。
引き揃えに使ってみたい、[hus:]のファクトリー毛糸
様々な表情や質感を楽しめる引き揃え。
そんな引き揃えにぴったりの、[hus:]のファクトリー毛糸をいくつかご紹介したいと思います。
【Annie アニー】
するするなめらかな編み心地で、柔らかい撚り糸はとても扱いやすく、小物やウェアを編むのにぴったり。
テラコッタとネイビーが加わり7色展開となり、色遊びにはもってこいのカラーバリエーション。その中から2本をチョイスして引き揃えるのも面白そう。
【Annie アニー】はこちら
【Frill フリル】
引き揃えると繊細なフリルがほどよいアクセントになり、編み地の可愛さが倍増します。
レッドやグリーンと組み合わせればまるで粉雪のよう。
[Annie アニー]と引き揃えたり、[Circus サーカス]と合わせて賑やかな小物を編んでみるのも面白そう。
【Frill フリル】はこちら
【moom ムーム】
ネップがアクセントになった紡毛糸。
編み上げたあとに洗いにかけるとふんわりやわらかく編み地に表情が出ます。
同系色のモヘアを引き揃えてさらにふわっと、暖かい冬小物を編みたくなります。
【moom ムーム】はこちら
【Ribbon リボン】
光沢感としなやかな表情が魅力のテープヤーン。
ブライトナイロンを縦編み機で繊細に編み立てた、この子ならではの上品な雰囲気が特徴です。さらに光沢感をプラスして[Jubilee ジュビリー]を引き揃えたり、柔らかい色合いの[IROHA いろは]も相性が良さそう。
色のバリエーションも幅広いのでシーンを選ばないのもこの糸の良さですね。
【Ribbon リボン】はこちら
【Breeze ブリーゼ】
軽やかな毛足がやわらかい肌触りの極細ウールモヘア糸。
引き揃えて使うと、ほわっとやさしい表情をプラスできます。
スタンダードウールシリーズの[Bisquet ビスケ]や[Robin ロビン]との相性もぴったり。
もちろん変わり糸と引き揃えても素敵な作品に仕上がります。
【Breeze ブリーゼ】はこちら
引き揃えで生まれる「私だけの糸」
引き揃えて、糸の新たな持ち味を発見する面白さに気づくと、糸選びのワクワクが止まりません。
「引き揃え」はいくらでも組み合わせを楽しめるので、未知の世界が広がり味わい尽くせない魅力があります。
ぜひ、「自分だけの糸」と出会い、その世界を堪能してみて下さいね。
(おわり)