ちりばめたアクセントカラーで個性がきらり|moom ムーム

こんにちは、hus編集チームの今野です。

お休みの日にふらっと立ち寄った本屋さんで、大好きな作家さんの新しい本が並んでいるのを発見しました。

歴史とファンタジーが入り混じったような独特の世界を描く作家さん。

その素敵な世界観で、映像化されている作品がいくつもある人気の作家さんの新しい世界に、久しぶりに触れられると思うと嬉しくなります。

迷わず買って帰ることにしたその本。

帰りのバスの中で表紙を眺めながら、ふとブックカバーを編もうと思い立ちました。

大切に読みたいその本を、優しく包み込んでくれるような糸で編みたい。

そんな想いで私が選んだ糸は、husのSTANDARD WOOLシリーズの1つ「moom(ムーム)」です。

 

個性のきらりと光る糸「moom(ムーム)」

ブックカバーを編みたいと思った時、自然とムームが頭に浮かびました。

以前ムームを使って別の作品を編んだことがあるのですが、ネップの色がアクセントになった可愛らしい編み地が印象的な糸。

そんな個性のきらりと光る糸が、私が心惹かれる本の作家さんの世界観によく似合うなぁと感じたのです。

ブックカバーは紙でも布でも簡単に作れるけれど、編み物好きとしてはやっぱり毛糸で編んだ優しい手触りが落ち着きます。

早く本を開いて読み始めたいという気持ちもあるけれど、お気に入りの糸の風合いの編み地を目にしながら、優しい編み地に触れて読めば、大好きな作家さんの世界観と相まって極上の癒し時間になりそうな気がするのです。

 

味わい深い色合いと楽しいネップたちがつくる、優しくおしゃれな編み地

5種類あるムームのカラーから、今回は「あずき」を選んで編むことにしました。

ムームのカラーはちょっと面白いネーミングで、口にしておいしいものを連想する名前が付いています。

あずきのほかは、「オレオ」と「クリーム」。

どの色も、ベースの色に対して目を惹く可愛らしい色のネップが混じり、糸の質感と色合いに味わい深さを感じます。

あずきには原色が複数入っているのですが、ベースがナチュラルで落ち着いた色だから、派手になりすぎずとってもおしゃれな色のバランスです。

一目一目編んでいくごとに赤や青、黄色の色鮮やかなネップたちが顔を出してきて、楽しい編み地が育っていきます。

本のサイズに合わせたブックカバーに仕上げたくてシンプルな編み方にしましたが、ムームならではの個性的な編み地で、素敵な仕上がりになる予感がします。

 

▲チョコクッキー&白いクリームを連想する「オレオ」

シンプルで優しい印象のホワイト系の糸をベースに、落ち着いた寒色系のネップたちがおしゃれな印象です。

ナチュラルで大人っぽい色合いは、クールで都会的な洗練された雰囲気の素敵な作品に仕上がりそう。

▲オレンジや紫のニップがかわいい「クリーム」

馴染みの良いクリーム系の毛糸をベースに、暖色系のネップがアクセントになった優しい印象です。

ふんわりとした色の糸を、ぴりりと引き締めてくれるような鮮やかな色のネップたちが目を惹く楽しい雰囲気がおしゃれ。

▲新色の「きなこ」と「ブルーベリー」

 

引き揃えでもっと表情豊かになる糸「moom ムーム」

▲「Robin(ロビン)」のセージブルーとオレオの引き揃えで編んだカウル

以前ムームを手に取った時に編んだのは、husのキットを利用した「ムーム」と「Robin(ロビン)」という糸を引き揃えにする形のカウル。

自分用に編んだカウルの素敵な編み地に魅了され、夫にも色違いで編んでプレゼントしたら大好評。

更に友人のプレゼントにも色違いで編んでしまいました。

3パターンの色の組み合わせでそれぞれ編んだのですが、別の糸と混ざるとまた思いがけず表情が豊かになり、とっても素敵な作品に仕上がったのを覚えています。

引き揃えは、糸の組み合わせ次第で新鮮な印象になります。

引き揃えが楽しくて編むのに夢中になった一方で、いつかムームだけでも編んでみたいなと思っていました。

▲ロビンのアイボリーと引き揃え。あずき(左)とクリーム(右)

洗いにかけて仕上げるとよりふんわり!

今回のブックカバーは編んだらそのまま使おうと思っているのですが、カウルを編んだときは実際に使う前に洗いにかけました。

ムームもロビンも紡毛糸という種類の糸で、洗いにかけることでサイズや風合いが変化するという特徴を持っています。

編んだ直後は編み目がくっきりとしているのに、洗いにかけると編み目がふんわりと膨らみ、繊維同士が絡んでフェルトっぽくなり、触った感じもよりふんわりと違った表情に。

カウルなどの直接肌に触れる作品は、ひと手間かけてふんわりとした編み地に仕上げることで、糸の柔らかな質感がより楽しめます。

 

愛おしい編み物との時間が過ごせるとっておきの糸

机の上に買ってきた本を置いて時々サイズを確認しながら、ムームの可愛らしい編み地を楽しんでブックカバーを編んでいきます。

編んだところを本に当てると表紙が目に入って、ついページをめくりたくなりますが、ブックカバーが編みあがるまでもう少し我慢。

大切に編んだブックカバーをつけて読む読書の時間にワクワクしながら、一目ずつ丁寧に編み進めるこの時間は、ワクワクした気持ちがいつもより大きく膨らんでいるのを感じます。

ふんわり優しい糸の質感に触れながらゆったりと編んでいると、大きくなっていく編み地に触れているだけで優しい気持ちになれるんです。

編み物をしていると、この楽しい時間がずっと続けばいいのにと思ってしまいます。

出来上がったブックカバーは、ムームの糸の可愛らしさが引き立つ素敵な作品に。

早速カバーをつけてみると、優しい糸の質感と、ワクワクするような色とりどりのネップたちに、とっても愛おしい気持ちが沸き上がります。

早速コーヒーを入れて、ムームの暖かさを手の中に感じながら読書タイムを楽しみたいと思います。

ふんわり優しい糸の肌触りと可愛らしいネップたちに癒されながら、素敵な編み物作品を編んでみてはいかがでしょうか?

 

「moom ムーム」はこちら