こんにちは、hus編集チームの今野です。
先日、家族で夕飯を囲んでいる時に、このところ忙しそうにしていた夫が「もうすぐ仕事がひと段落しそう」と、少しほっとした表情で話してくれました。
そんな顔をしたまま食事をしている姿が、どこかちょっぴり嬉しそう。
家族みんなでどこかに遠出しようかと、楽しい予定を考えてくれる夫に、私まで嬉しい気持ちになってしまいます。
あれこれと計画しながら、何を着て行こうかなと考えている私は、夫と初めてのデートをした時のような、ワクワクドキドキした気持ちを思い出していました。
せっかく遠出をするのだから、とっておきのおしゃれなコーディネートで出かけたい。
まだ少し日にちはあるし、いろいろ考えた末に選んだのが「ミモザ模様のスカート」を編むこと。
同じ模様のセーターは以前編んでいるので、スカートを編めば上下お揃いのセットアップで着られるから、上品な大人のおしゃれが楽しめそうです。
そんな素敵なコーディネートをした私を見たら、夫もあの時のデートを思い出すかな？と、ちょっぴり楽しくなってしまいます。
簡単な編み方で生まれる繊細なミモザ模様
ミモザ模様のスカートはhusのキットになっている作品で、ミモザ模様のセーターとともにJul Knitting yukakoさんが考案したもの。
セーターと同じく、スカートにも優しいミモザの花を思わせる模様が全体に入っています。
複雑そうに見える、繊細で優美な雰囲気のミモザ模様ですが、編み方はとっても簡単。
棒針の表編みと裏編みさえ編めてしまえば、順序よく編み進めていくだけで、可愛らしい模様が浮かび上がっていきます。
編むほどに次々と浮かび上がってくる立体的な模様が、可愛らしくぷっくりとふくれてくる様子を見ていると、今にもミモザのお花が咲いて穏やかで優しい香りが漂って来そう。
以前ミモザ模様のセーターを編み上げた時は、完成の嬉しさと同時にこの模様編みをもう少し続けていたいなという名残惜しさを感じていたので、今回こうしてミモザ模様のスカートを編める時間が嬉しくて、セーターを編んだ時のワクワクした気持ちが蘇って来るのを感じます。
憧れのニット上下セットを自分の手で！
手編みのウエアというと、セーターやベスト、カーディガンを編むことが多くて、スカートを編むのは初めてかもしれません。
スカートってどうやって編むんだろう？と、ちょっぴり心配していたのですが、キットに付いている編み図や動画を見ながら編み進めていくと、むしろセーターよりシンプルな構造で編めてしまうんだという事がわかりました。
ウエスト手前に減らし目があるものの、それまではひたすらまっすぐ編んでいくだけ。
ミモザ模様をパターン単位で考えれば、模様1つ分や2つ分など、サイズの増減も自在にできるんじゃないかなと思います。
素敵なセットアップニットを自分の手編み作品で揃えられるなんて、憧れでしかなかったけれど、思ったよりハードルは高くなく、簡単に編めてしまうことに驚きました。
もっと早くチャレンジしてみればよかったと、やってみることの大切さを感じながら編み進めていきます。
まだ編み始めたばかりですが、ニットと合わせて着るのが楽しみで仕方ありません。
大人っぽく仕上がる毛糸「メリノスタイル」
ミモザ模様のスカート・セーターに使用する糸は、DARUMAの「メリノスタイル並太」。
扱いやすく、肌触りにも優れたウール100％のスタンダードな毛糸は、とっても編みやすく、扱いやすいのも魅力です。
私のお気に入りポイントは、なんと言ってもこの深みを感じる優しい色合い。
どのカラーも上品で素敵な雰囲気だから、大人のおしゃれな着こなしが叶うセットアップにぴったりです。
大人っぽいくすみカラーが揃った豊富なカラーバリエーションは、エレガントなセットアップにぴったりの素敵なカラーばかり。
メリノスタイルは、複数の色を混ぜて一つのカラーを作り上げているから、とっても味わい深い色合いが揃っています。
以前セーターを編んだ時に選んだ、ミモザの花のイメージに一番近いマスタード色。
今回も同じマスタード色を選んで、このスカートを編むことにしました。
目にも優しい色で、編んでいくスカートのパーツが大きくなるにつれて、じんわりと嬉しさが胸に広がっていきます。
編むあいだの期待感も完成後の喜びも2倍
ミモザ模様のスカートは、サイズ調節なしで編むと少し長めの丈に仕上がります。
編むのに少し時間は掛かりますが、ひと目ひと目丁寧に、毎日コツコツ編み進めていきます。
編みながら考えていた我が家のお出かけの行き先も、夕飯の度に夫と話し合いながら、家族みんなで楽しめそうな温泉や遊園地などと少しずつ候補が絞られてきました。
雑誌で見つけた素敵な景色が楽しめる遊歩道を、この素敵な手編みのスカートと一緒にセーターもセットアップで着こなした装いで、夫と息子と手を繋いで歩く日のことを考えると、ついつい作業にも熱が入ります。
「私でもおしゃれに着こなせるかな」「最後まで綺麗な編み目で作れるといいな」と、楽しいイメージを膨らませながら編んでいるうちに、あっという間にスカートらしいシルエットに仕上がっていました。
いつも以上に期待感も大きくて、翌日の編み物の時間が待ち遠しく感じてしまいます。
前後2枚のパーツを編み上げた時は、嬉しくて嬉しくて。
2枚をつなぎ合わせて、ウエスト部分の処理もして、と一気に仕上げていきました。
前に編んだセーターと上下に並べて眺めてみると、完成の喜びもさらに大きくなっているのを感じます。
セットアップならコーデの悩み知らず
同じ毛糸と同じ模様編みで仕上げた、上品でおしゃれな雰囲気のセットアップニット。
上下が揃っているときちんと感もあるので、親戚の集まりやちょっとしたイベントにも着て行けそうです。
他の服と合わせて別々で着ることも出来るし、上下セットで着こなすだけでおしゃれに決まるから、いざという時のコーデに悩まなくて良いのも嬉しいですね。
久しぶりの家族との遠出のお出かけにワクワクしながら編んだ、ミモザ模様のスカートは、おしゃれさと着回しやすさを兼ね備えた、とっても素敵な仕上がりになりました。
お出かけの日まで、あと少し。
出会ったばかりのあの日のように、弾んだ気持ちで当日を待ちわびている私は、少女の頃ように澄んだ気持ちを思い出しながら、すやすやと寝息を立てながら幸せそうに眠る息子に、そっと毛布を掛けて部屋の明かりを消しました。
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