こんにちは、hus編集チームの今野です。
季節や天気が曖昧な時は、着る服にどうしても迷ってしまいます。
最近人気のベストやチョッキを取り入れたら、そんな時でもコーディネートしやすいかも。
「せっかくなら気に入ったものを自分で編みたい」という気持ちもあったのですが、なかなか編めずにいました。
足踏みをしていた私の背中を押してくれたのが、「ビスケで編むコクーンチョッキ」。
どんな洋服とも相性が良さそうだから、コーディネートに困った時に大活躍してくれそうです。
ナチュラルな毛糸の風合いを活かした素敵なデザイン
コクーンチョッキはメリヤス編みの身ごろとリブの部分でできていて、パッと見はとてもシンプルな形。
リブの部分がちょっぴり目立つのが私好み。
シンプルとはいっても、首回りとアームホールがゆったりとしていて、シャツやブラウス、チュニックなどと重ね着しやすいよう、工夫されたデザインになっています。
下に着た洋服の襟元がちらっと見えておしゃれ。
ナチュラルな毛糸の風合いが、とても活きるデザインですね。
ゆるやかに肩や体を包むスタイルが繭(cocoon)のよう、という理由からコクーンチョッキというネーミングになったんだとか。
トップダウンでの編み方にチャレンジ!
このチョッキは、トップダウンという方法で編んでいくんだそう。
コクーンチョッキを編んでみたいと思った理由の一つはこの編み方にあります。
日本では、ベストやセーターの身ごろは裾から上に向かって編んでいき、あとで脇や袖をとじ合わせるという方法が現在も主流かなと思います。
トップダウンは、それとは逆に肩から下に向かって進めていくという方法。
欧米では、トップダウンで編むパターンも多いんだとか。
さらにこのコクーンチョッキは、編み図ではなく文章パターンで編み進める作品です。
編み物に慣れてきた頃だと、新しい編み方へのチャレンジも楽しいものですよね。
過程にも仕上がりにも利点が多い編み方
トップダウンで編むメリットは、サイズ調整がしやすかったり、とじはぎの作業が省略できたりすること。
肩や首回りの方から形ができていくので、途中で試着ができるのも嬉しかったりします。
肩にかけるとできあがりが具体的にイメージできるので、そのたびに早く着てみたいとワクワク。
アームホールのリブはあとから編むのではなく、身ごろと連続で編むようになっているから、アームホールの長さを好みに合わせて変えることも簡単に出来てしまうんだそう。
アームホールの下に小さなマチを作ったあと、そこから下はぐるりとつなげて輪状に編んでいくので、前身ごろと後ろ身ごろをとじる必要もなく一気に仕上げていけます。
シームレスだから、表と裏どちらから見ても仕上がりが綺麗だし、肌が敏感な人にも優しい編み地に仕上がります。
自然の優しさと素朴さを感じる毛糸「Bisquet ビスケ」
コクーンチョッキには、「Bisquet ビスケ」というウール糸を使用します。
素朴で飾り気のない質感と色が魅力の糸は、体をゆったりと包み込むようなコクーンチョッキにぴったり。
紡毛糸という羊の毛のざっくり感を残した糸で、洗うと風合いが変わってくるのも特徴です。
洗うことで糸の表面がふんわりと優しく、より温かみのある表情に。
無染色で、羊毛の自然な色を活かしているので、編み地に自然な濃淡が生まれるのも魅力です。
カラーバリエーションは、アイボリー・モカ・ブラウンの3色。
どの色もナチュラルで使いやすく、毛糸の風合いを活かした優しい色合いです。
シンプルなデザインの編み地は、無心で編める癒しの時間
トップダウンで編むメリヤス編みがメインのチョッキは、頭を空っぽにして無心になって編めるから、ずっと編んでいたくなるほど心地の良い癒しの時間になります。
初心者の頃には苦手だった、単調に思えるシンプルな編み方も、今は楽しくて仕方がありません。
何も考えずに、するすると編み進められる心地のよいリズムと、優しい肌触りの糸に癒されながら、ゆったりとした気分でいられる大切な時間に感じるのです。
こんな素敵な時間を過ごしているうちに、素敵なチョッキが仕上がっていくなんて、編み物って本当に素敵なんですよね。
ゆったりと過ごす編み物との時間は、私の心を優しく整えてくれます。
編んだあとのひと手間も愛おしい時間
文章でのパターンやトップダウンという編み方に、いつもとはちょっと違うやりがいや、達成感を感じました。
完成したコクーンチョッキの出来栄えに、じんわり湧く喜びを噛みしめながら、仕上げにもうひと手間。
優しく丁寧に洗いをかけて、風合いの変化を楽しみます。
乾いたコクーンチョッキはふんわり、見た目にもどことなく温かみが増したよう。
大切に着続けたいと思える一着になりそうです。
ふんわりと優しい風合いのチョッキをまとったら、曖昧なお天気の日だって晴れやかな気分で楽しく過ごせそう。
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