- 編み目がそろわない
- 糸の力加減がわからない
- 編んでいるうちに手が疲れてしまう
編み物を始めたばかりの方なら、このような悩みを抱えているのではないでしょうか。
力の入れ具合を間違えると、せっかく時間をかけて作った作品が歪んでしまったり、サイズが合わなくなったりします。場合によっては、手や指に余計な負担がかかり、長時間編み物を楽しめなくなってしまうことも。
そこで本記事では、編み物の力加減が難しいと感じる理由から、きれいな編み目を作るためのポイント、そして具体的な練習方法まで初心者の方でも実践しやすい内容を詳しく解説します。「もっと編み物を楽しみたい」「きれいな作品を作りたい」という方は、ぜひ最後までご一読ください。
手編みのお店 [hus:]
2/15〜2/24 【フェア開催中!】
hus(フース)では、2/24(月)23:59までの期間中、豪華ノベルティや嬉しい特典、ワクワクな企画が盛りだくさん。
新作アイテムも目白押しなこの機会に、ぜひショップをチェックしてみてくださいね。
読みたいところからどうぞ!
編み物の力加減が難しいと感じる3つの理由
編み物の力加減が難しいと感じる主な理由として、以下の3つが挙げられます。
- 針先だけで編んでしまっている
- 糸を強く握りすぎている
- 針を持つ手に力が入りすぎている
針先だけで編んでしまっている
編み物の初心者によく見られるのが、針先だけを使って編もうとすることです。
針先だけで編むと、編み目が不安定になり、力加減のコントロールが難しくなってしまいます。また、針先での作業に集中しすぎると、手首や指に余計な力が入り、疲労も早く感じやすいでしょう。
糸を強く握りすぎている
糸を強く握りすぎる癖は、編み目の大きさにムラを生じさせる主な原因となります。
この問題は特に緊張している時や、丁寧に編もうと意識しすぎている時に起こりやすいものです。糸を強く握ると手の疲労が早まるだけでなく、編み目が必要以上に締まってしまい、作品全体の風合いを損なう原因となります。
針を持つ手に力が入りすぎている
針を持つ手に過度な力が入ることは、編み物の大きな課題の1つです。
針をしっかり制御しようとするあまり、必要以上に強く握ってしまっていませんか?手首や指が硬くなり、スムーズに動かせません。長時間の作業で手が疲れやすく、結果として編み目にムラが出やすくなります。
きれいな編み目を作る4つの基本ポイント
適切な力加減で編み目をそろえる際には、以下の4つのポイントを意識して練習しましょう。
- 糸は一定のテンションを保つ
- 針は太い部分まで使って編む
- 手首を使ってリズミカルに編む
- 編むスピードは一定に保つ
糸は一定のテンションを保つ
糸のテンション(張り具合)は、編み目の大きさを決める要因です。
糸を強く引きすぎると編み目が小さくなり、緩すぎると大きくなってしまいます。特に初心者の方は、編んでいるうちに無意識に力が入ってきつくなったり、疲れて緩くなったりしやすいでしょう。
糸を持つ手の人差し指に一定の力を加え、糸が滑らかに流れるようにすることがポイントです。編み始めは意識的にテンションを確認しながら、徐々に体に覚えさせていきましょう。
また、編む前に必ずゲージを取り、そのときの力加減を基準にすることで、一定のテンションを保ちやすくなります。
針は太い部分まで使って編む
多くの初心者は針先だけで編もうとする傾向がありますが、編み目が不揃いになる原因となります。針の太い部分まで使って編むことで、均一な大きさの編み目を作りましょう。
また、針先だけで編むと、どうしても編み目がきつくなりやすいでしょう。特に慣れてくると手が早くなり、針先の細い部分に合わせて糸を引くようになってしまいます。
針の太い部分まで使うことで適度な大きさの編み目を作れ、結果として柔らかく美しい仕上がりになるでしょう。
手首を使ってリズミカルに編む
手首を固定したまま指先だけで編もうとすると、力が入りすぎて編み目も固くなってしまいます。逆に、手首を柔らかく使うことで、リズミカルに編みましょう。
手首の動きは小さく、一定のリズムで行うことがポイントです。大きく動かしすぎると力加減が不安定になってしまいます。まずはゆっくりと編みながら、手首の使い方を意識的に練習しましょう。
慣れてくると、自然にリズミカルな動きが身についてきます。
編むスピードは一定に保つ
編み物では、早く編もうとして急いだり、疲れて遅くなったりすると、編み目にムラができてしまいます。特に長時間編む場合は、スピードの変化に注意が必要です。
一定のスピードを保つコツは、焦らず、リラックスした状態で編むことです。
また、1日の編む時間を決めて、集中力が続く範囲で編むことをおすすめします。疲れを感じたら休憩を取り、気持ちを切り替えてから再開することで、均一な編み目を保ちましょう。
力加減がうまくいかないときの3つの対処法
力加減がうまくいかないときの対処法は、以下の3つです。
- 方眼編みで練習する
- 同じ大きさのものを同時に編む
- 編み始めにゲージを確認する
方眼編みで練習する
方眼編みは、編み目の大きさを均一に保つ練習に最適な方法です。四角い模様を編むことで、力加減の違いが一目で分かるため、自らの編み方の特徴を把握しやすくなります。
まずは10cm四方の小さな方眼編みから始めましょう。編み目がそろっているかどうかを確認しながら、力の入れ具合を調整します。特に、角を曲がる部分では力が入りやすいので、意識的にリラックスして編むようにします。
方眼編みを3〜4枚程度練習することで、適切な力加減が体に染み付いていきます。この時、毎回同じ大きさに仕上がることを目標にしましょう。
同じ大きさのものを同時に編む
左右対称のパーツを編む場合は、同時進行で編むことをおすすめします。例えば、セーターの前身頃と後ろ身頃を交互に編んでいくことで、力加減の変化を最小限に抑えられます。
具体的には、前身頃を10段編んだら後ろ身頃も10段編むというように、交互に編み進めてみてください。この方法なら、たとえ途中で力加減が変わってしまっても、両方のパーツが同じように変化するため、仕上がりの差が出にくくなります。
編み始めにゲージを確認する
編み始める前にゲージを必ず確認することで、適切な力加減を把握できます。10cm四方のゲージ見本を編み、そこで使った力加減を基準にして本編に取り掛かりましょう。
ゲージ見本は必ず水通しをして、その状態での目数と段数を確認します。編み進める中で、ときどきゲージ見本と見比べて力加減を確認することが大切です。
特に休憩を挟んだ後や、翌日に編み始める時は、必ずゲージ見本と比較して力加減を合わせましょう。
関連記事:編み物のゲージとは?とり方・測り方と季節別のおすすめを紹介!
編み物上達のための練習方法
編み物上達のために、初心者の方におすすめの練習方法を2つ紹介します。
- 小物を数多く編む
- 時間をかけて丁寧に編んでいく
たくさん編むことで感覚を掴みたい方は前者を、じっくりと技術を磨きたい方は後者をおすすめします。
小物を数多く編む
1つ目は、アクリルたわしなどの小物を数多く編む方法です。この方法の利点は、小さな作品なので完成までの時間が短く、すぐに達成感が得られることです。
また、同じものを繰り返し編むことで、自然に力加減が身についていきます。失敗しても材料費が安いため気軽にチャレンジできるのも魅力です。
時間をかけて丁寧に編んでいく
2つ目は、1つの作品に時間をかけて丁寧に編んでいく方法です。編み目1つひとつの大きさを意識しながら、ゆっくりと編み進めていきます。
この方法では、事前にゲージ(一定寸法内の編み目の数)を確認し、編み図と同じ仕上がりになるよう調整することが重要です。大切なのは、自分に合った方法で楽しみながら続けることです。
また、体調や気分によって編み目の大きさは変わりやすいので、練習を始める前に軽くストレッチをしたり、リラックスした状態で編み始めることをおすすめします。
まとめ:力加減は練習で必ず身につく
編み物の力加減で悩むのは、だれもが通る道です。最初は難しく感じても、基本的なポイントを意識しながら継続的に練習することで、必ず適切な力加減が身についていきます。
- 編み始めの5分間は意識的にリラックスして、力が入りすぎていないかチェック
- 10cm四方の練習用スワッチを編んで、自らの基準となる力加減を把握
- 疲れを感じたら必ず休憩を取り、手首や指のストレッチを行う
- 毎日15分でも構わないので、継続的に練習時間を確保
この取り組みを1週間続けるだけでも、編み目の均一性は格段に向上するはずです。
大切なのは、完璧を求めすぎないこと。
編み物は、少しずつ上達していく楽しみがあります。今日よりも明日、来週の方が上手くなっているはずです。焦らず、自らのペースで練習を重ねていけば、必ず理想の編み目に近づいていきますよ。
よくある質問(FAQ)
編み目がそろわないのはなぜですか?
編み目がそろわない主な原因は、編む際の力加減にムラがあることです。
初心者の方は、糸を引く強さや針を通す力が一定でないため、編み目の大きさにばらつきが出やすくなります。また、編むスピードが一定でないことも、編み目がそろわない原因の1つです。
編み物には向き不向きがありますか?
編み物に向き不向きはありません。確かに、最初から器用な人とそうでない人の差はありますが、それは単なる上達スピードの違いです。
むしろ、「不器用だから」と諦めてしまうことの方が問題です。編み物は、1つひとつの動作を丁寧に練習することで、だれでも必ず上手くなれる趣味です。
最初は簡単な編み方から始めて、徐々に難しい技法にチャレンジしていくことをおすすめします。
関連記事:【初心者向け】編み物には向き不向きがある?趣味として上手に付き合えるポイントを解説
編み物のコツはいつ頃身につきますか?
編み物のコツが身につく時期は、練習量や個人の習得ペースによって異なりますが、一般的に基本的な力加減が安定するまでには約1〜2か月程度かかります。ただし、毎日30分程度の練習を継続した場合の目安です。
最初の2週間は、編み目の大きさにばらつきが出やすく、力加減の調整に苦労する期間です。しかし、3週間目頃から少しずつ力加減がわかってきて、4週間目以降は編み目が徐々にそろってきます。
編み物をするとイライラするのはなぜですか?
編み物でイライラする主な原因は、自らの理想とする仕上がりと現実のギャップにあります。特に力加減がうまくコントロールできず、編み目がそろわない場合や、何度も同じ箇所をほどいて編み直すことになった時に、強いストレスを感じやすいでしょう。
そんなときは完璧を求めすぎず、少しずつ上達していく過程を楽しむ姿勢を持ちましょう。また、長時間の作業は避け、30分程度を目安に適度な休憩を取ることをおすすめします。
手編みのお店 [hus:]
2/15〜2/24 【フェア開催中!】
hus(フース)では、2/24(月)23:59までの期間中、豪華ノベルティや嬉しい特典、ワクワクな企画が盛りだくさん。
新作アイテムも目白押しなこの機会に、ぜひショップをチェックしてみてくださいね。