毛糸玉から糸を取り出す際には「中から出す」という基本があります。外から出してしまうと、編み進める途中で毛糸玉が転がり回ったり、糸が絡まったりするからです。
「でも、毛糸玉の中から糸を取りだすなんて難しそう…」と思われるかもしれません。そこでこの記事では、毛糸を中から出すメリットや具体的な方法、さらには糸端が見つからない時の対処法まで、初心者の方にもわかりやすく解説します。
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毛糸を中から出す3つのメリット
毛糸を中から出して使用するメリットは、以下の3つです。
- 糸が絡まりにくい
- 毛糸玉が転がらない
- 撚りがかかりにくい
糸が絡まりにくい
毛糸を中から出して使うと、外側の毛糸玉がしっかりとまとまった状態を保てるため、糸が絡まるトラブルを減らすことができます。外から糸を出す場合、毛糸玉の表面を這うように糸が引き出されるため、緩んだ部分に他の糸が引っかかりやすくなってしまいます。
途中で中断する際、外から出した糸は毛糸玉の周りに緩く巻きついてしまい、次に使用する時に大きく絡まることも。中から出すことで、毛糸玉の形が崩れにくく、糸同士が接触する機会も少なくなるため、スムーズに編み進めることができるのです。
毛糸玉が転がらない
中から糸を出して編み進めると、毛糸玉が作業中に転がってしまう心配がほとんどありません。糸を引き出す力が毛糸玉の中心に向かって働くため、玉全体が安定した状態を保てるからです。
対して外から糸を出す場合、引き出す力が横方向にかかるため、毛糸玉が転がりやすくなります。転がった毛糸玉は床に落ちたり、汚れたりする可能性があるだけでなく、糸が絡まる原因にもなってしまうため要注意です。
撚りがかかりにくい
毛糸を中から出して使用すると、糸に余分な撚りがかかりにくいというメリットもあります。
外から糸を出す場合、毛糸玉を回転させながら糸を引き出すことになるため、糸に不要な撚りが加わってしまいます。見た目を損なうだけでなく、編み進めるときにも邪魔になりやすいです。
撚りが強くなると糸がよじれて輪っかを作ったり、編み目が歪んだりする原因にもなります。中から糸を出すことで、毛糸玉自体の回転を最小限に抑え、均一で美しい編み目を作りましょう。
毛糸を中から出す基本の方法
毛糸を中から出すための基本的な手順は、以下のとおりです。
- ラベルを丁寧に外す
- 毛糸玉を縦向きに持つ
- 中心部に指を入れる
- 糸端を探す
- やさしく引き出す
もし途中で糸が絡まってしまった場合は、慌てずに少しずつほぐしていきましょう。
どうしても解けない場合は、その部分を切って新しい糸端を作ることも1つの方法です。切った部分は、後で編み物の端末処理などに活用できます。
毛糸の糸端を中心から見つける4つのコツ
毛糸を中から出すために、糸端を見つけるコツは以下の4つです。
- 包装紙を外す前に中心を確認する
- 中心部をゆっくり広げる
- 糸の流れを観察する
- 中心を固定する
包装紙を外す前に中心を確認する
まず、毛糸玉の包装紙の端を見てみましょう。多くの場合、糸端が包装紙の端から少し出ているはずです。
探す際は包装紙を完全に外す前に、毛糸玉を優しく押さえながらを意識してください。このとき、包装紙を一気に外してしまうと、毛糸玉の形が崩れて糸端を見失う可能性があるので要注意です。
中心部をゆっくり広げる
毛糸玉の中心部分を見つけたら、両手の親指と人差し指を使って、そっと広げていきます。乱暴に広げすぎると、毛糸玉全体が崩れてしまう可能性があります。
中心が見えてきたら、そこに糸端があるはずです。もし見つからない場合は、さらにゆっくりと広げる範囲を広げていきます。
糸の流れを観察する
毛糸玉の表面を見ると、糸が巻かれている方向や流れのパターンを確認できます。この流れは必ず中心に向かって巻かれています。
そのため、糸の流れを指でなぞりながら、中心部分へと視線を移していきましょう。糸の流れが急に変わっている部分や、不自然に盛り上がっている箇所があれば、そこが糸端の始点であることが多いです。
中心を固定する
糸端が見つかったら、すぐに引き出さずにペンや編み棒などの細長い道具を使って固定します。中心に道具を差し込むことで、毛糸玉が崩れるのを防ぎながら、糸端を安全に引き出すことができます。
太すぎる道具を使うと毛糸玉が変形してしまい、細すぎると固定効果が弱くなります。道具を差し込んだら、糸端をゆっくりと引き出すことで毛糸玉が崩れてしまうトラブルを防ぐことができます。
毛糸の糸端が見つからないときの対処法
毛糸の糸端を探しているうちに、中身がごそっと出てきてしまった経験はありませんか?そんなときはすぐに糸端を探すのを諦めて、「8の字巻き」という方法で対処しましょう。
- 出てきた毛糸の塊から、どこか1本を持つ
- その糸を、左手の親指と小指に8の字を描くように巻きつける
- ある程度巻き取れたら、8の字になった毛糸を指からそっと外す
8の字に巻くことで、編み進める際に毛糸が転がりにくくなり、スムーズに編み物を進めることができます。また、この方法なら毛糸に余計な撚りがかかることもありません。
まとめ
毛糸を使った編み物を快適に楽しむためには、「中から出す」という基本を押さえることが大切です。糸端を見つけるときは、包装紙を外す前に確認し、中心部をゆっくり広げ、糸の流れを観察し、必要に応じて固定してください。
もし糸端が見つからず、毛糸が絡まってしまった場合でも、8の字巻きという方法で対処できます。初めは少し手間に感じるかもしれませんが、この基本的な扱い方を身につけることで、編み物がより楽しく、スムーズになるはずです。
よくある質問
毛糸は外から出してもいいですか?
毛糸は必ず中から出すようにしましょう。外から出してしまうと、編み進める際に毛糸玉が転がってしまい、撚りがかかって編みづらくなってしまいます。また、毛糸玉が床を転がることで汚れたり、ほこりが付着したりする原因にもなります。
絡まった毛糸を簡単に解くにはどうしたらいいですか?
絡まった毛糸を解くコツは、まず焦らないことです。強引に引っ張ると、かえって絡まりがひどくなってしまいます。
以下の手順で丁寧に解いていきましょう。
- 絡まった部分全体を軽く持ち上げ、毛糸の流れを確認する
- 端から少しずつ、指先で優しくほぐしていく
- 必要に応じて編み針や細い棒を使って、慎重に毛糸を分離する
- 撚りがきつい場合は、反対方向にゆっくりと回して緩める
また、100均の「毛糸ほぐし」や「ニードルツール」などの道具を活用すると、作業が格段に楽になります。
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レース糸も中から出すべきですか?
レース糸も基本的には中から出すことをおすすめします。レース糸は特に繊細で絡まりやすい特性があるため、外から出して使うと以下のような問題が起こりやすくなります。
- 細い糸が絡まりやすくなる
- 繊細な糸質が傷みやすくなる
- 編み目が不均一になりやすい
- 作業効率が著しく低下する
ただし、レース糸の種類や太さによっては、製造元が特別な使用方法を推奨している場合もあります。購入時に付属している説明書や、パッケージの使用上の注意をよく確認してください。
毛糸玉の作り方は?
毛糸玉は「センタープル式」で巻くのがベストです。この方法なら中から糸を引き出せるため、編み物がスムーズになります。手順は以下のとおりです。
- まず、毛糸を30cm程度残して、人差し指と親指で輪を作る
- 輪の周りに8の字を描くように、ゆるめに巻いていく
- 毛糸玉が成長してきたら、向きを少しずつ変えながら巻く
- 適度な大きさになったら、残した端で2〜3回巻いて固定する
慣れるまでは時間がかかりますが、基本的な技術として必ず覚えておきましょう。
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