こんにちは、hus編集チームの今野です。
以前、友人とその娘との3人で一緒に編み物をしたのですが、2人とも手編み作品の魅力にすっかりハマってしまったようで、2人で小物を編んでみたり、毛糸を見に行ったりするようになったそうです。
そんな友人の娘は高校生なのですが、通っている高校の制服がシンプル過ぎて不満なんだとか。
大人の私たちから見ると、洗練された美しさを感じる無駄の無いデザインが素敵だと思うのですが、高校生の彼女から見ると、「全然可愛くない!」「もっと可愛い制服が良かった!」と、可愛いを追求したい気持ちが伝わってきます。
「私達にもそんな時があったね」と、友人と昔行ったクレープ屋さんの話や、好きだった男の子の話をして盛り上がりました。
そんな懐かしい気持ちを思い出させてくれる友人の娘は、私にとっても大切な実の娘のような存在です。
彼女の切実な想いを解消してあげたくて、通学の時にもさりげないおしゃれが楽しめるような、おしゃれなデザインのマフラーをみんなで編んでみないかと提案してみました。
可愛いマフラーは、学校に行くモチベーションも左右するくらいの重要ポイントなんだそう。
寒さが増してきたこの季節、自転車通学ということもあって、マフラーはとっても重要なアイテムだと言います。
アラン模様の魅力がたっぷり詰まった、おしゃれなデザインのミニマフラー
それを聞いてすぐに思い浮かべたのは、おしゃれで繊細なアラン模様のデザインが魅力の「やみつきビスケのミニマフラー」。
コンパクトでありながら、とってもおしゃれなデザインのマフラーだから、自転車に乗っている時にも暖かく快適に過ごせて、彼女の可愛いを追求したい気持ちにもぴったりだと思ったのです。
私も、そんな素敵なデザインに惹かれ、今編んでいる作品が仕上がったら編もうと思っていたところでした。
2人にミニマフラーの画像を見せてみると、可愛らしいデザインがとっても気に入った様子。
友人たちは、初めてのマフラー編みということもあって、複雑そうに見えるアラン模様に最初は少しハードルが高いと感じているようだったのですが、初めてマフラーを編む人にも、初めてのアラン模様に挑戦する人にも嬉しい、気軽に編めるレシピだということを伝えると、2人とも興味津々で編み始めるのが楽しみになったみたいです。
「マフラーを編むのは初めてだけど、頑張って編んでみたい」と言ってくれたので、早速みんなで編む予定を決めました。
また一緒に編み物が出来るなんて、何だか嬉しくなってしまいます。
4種類のアラン模様が楽しめる、表情豊かなマフラー
このマフラーは、husと編み物作家の112さんとのコラボキットです。
「1月から12月まで季節を問わず楽しみたい!」というコンセプトのもと活動をしている112さんは、おしゃれなデザインの手編み作品を数多く生み出している素敵な作家さん。
素敵な手編み作品を編みたいと思っている人が、楽しんで編めるよう考案された簡単レシピで、かぎ針だけで気軽に素敵なアラン模様が編めてしまう、嬉しい編み方も魅力です。
「素敵なアラン模様のマフラーを編む!」と、娘の元気な声を微笑ましく思いながら、友人と私も編み始めます。
編み物を始めたばかりの頃、本格的なアラン模様をいつか編んでみたいと憧れていました。
立体的な模様が美しく、編み甲斐もあるアラン模様は、今でもちょっと特別な存在です。
このミニマフラーは、サイズはコンパクトでも、様々な想いが込もった素敵なアラン模様がたくさん詰まっています。
マフラーの端になる最初と最後の部分は、無心で編める「リブ編み」風パートになっていて、その間には3つの模様編みパートを順に挟むという、4種類の異なる模様が浮かび上がるレシピで、ワクワクが止まらないとっても楽しい編み物時間が過ごせそう。
全体を伸ばしてみると、それぞれ印象の異なる可愛らしいアラン模様が並んでいて、見ているだけで楽しい気持ちになってしまいます。
4種類の異なるアラン模様のおかげで、巻き方や向きによって編み地の表情の違いが楽しめるマフラーは、ひとつあるだけで様々なコーディネートが楽しめそうです。
伝統的な模様にもよく似合う毛糸「Bisquet(ビスケ)」
こちらのキットで使用する糸は、無染色のウール100%の糸「Bisquet ビスケ」。
カラーバリエーションは、「アイボリー」「モカ」「ブラウン」の3種類です。
雄大な自然に包み込まれているような優しい色合いの糸は、羊本来の毛の色をそのまま残した無染色のふっくらと柔らかな肌触りの糸で、長い歴史を持つ伝統的なアラン模様の雰囲気にもぴったり。
友人の娘は制服の色に映えるアイボリー。友人はブラウンを、私はモカを選びました。
お互いに「その色もいいよね」と褒め合いながら(笑)、編み進めていきます。
それぞれ違う色の糸を選んで編むことで、お互いに違った雰囲気の編み地を見ることができ、「どの色も素敵だね」と、一人で編んでいる時には知れなかった編み地の雰囲気の違いを実感できるのも、みんなで編む楽しさのひとつです。
時々予定を合わせて3人で一緒に編む時間を作っては、みんなで編む楽しさを実感していました。
ビスケは、ゆるめに撚りをかけた紡毛糸という紡績したての糸。
仕上げた編み地を優しく洗いにかけることで、よりふっくら膨らんでフェルトのような編み地へと変化が楽しめます。
初めて紡毛糸を編んだ2人は、やっと編み上がったマフラーを早く使いたい気持ちでいっぱいになっていたようですが、このひと手間でもっと素敵なマフラーに仕上がるよと、もうひと仕事。
乾くあいだもソワソワしてしまう、楽しい仕上げタイムです。
模様編みの楽しさと、完成時の名残惜しさ
編み方の説明をしたり、黙々と編んだり、休憩中におやつを食べながらおしゃべりしたり、誰かと一緒に編むのは、一人で編むのとはまた違ったワクワクや喜びがあります。
4つのアラン模様で編むミニマフラーは、初めてのマフラー編みでも飽きずに新鮮な気持ちで編み進められて、それぞれのパートを編み終えた時の達成感が、最後まで編み上げられる嬉しいポイントです。
集まって編むたび楽しさを共有でき、編み物と過ごす素敵な時間をより強く感じました。
もちろん、みんなが一番喜んだのはマフラーが仕上がった日。
でも、これでこのミニマフラーを編むのも終わり、と思うとなんだか名残惜しいような気もします。
しっかりと自分の手で素敵なアラン模様のマフラーを編み上げた友人の娘の姿を見ながら、少しづつ大人になっていることを実感し、きっと友人も私と同じ気持ちで彼女の成長を見ているに違いないと思ったのです。
パートごとに変わっていくアラン模様に込められた想いは、そんな彼女の成長を願う私たちの気持ちと同じように考えられた優しい模様ばかり。
このマフラーをつけて通学する彼女も、もう少ししたらこのアラン模様の意味を知るのだろうなと、自分もまだまだ成長し続けていることを感じさせてくれるのです。
巻き方次第でかわいくもかっこよくもなる!
丁寧に洗ったマフラーがすっかり乾いて、そのやわらかな肌触りに友人たちも大喜び。
マフラーの巻き方次第で楽しめる素敵なデザインに、友人の娘は大満足の様子です。
あれこれ洋服と合わせながら、ファッションショーをして見せてくれる彼女はキラキラと輝いていて、とっても素敵な女性に成長していることに嬉しくなってしまいます。
「私もまだまだ頑張らなくっちゃ」と、みんなで過ごす編み物時間に背中を押され、もっともっと楽しい毎日を過ごそうと感じさせてくれる大切な時間になりました。
明日は何の予定もなかったけれど、いつもと違う公園に息子と出かけてみようかな。
仕上がったばかりのミニマフラーを着けて行ったら、また新しい素敵な出会いがあるかもしれないと思うと、今から楽しみでワクワクしてしまいます。
素敵なアラン模様がたくさん詰まった手編みのミニマフラーと一緒に、素敵な時間を過ごしてみませんか。
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