「左利きだから編み物は難しい」「どの道具を選べばいいのかわからない」「編み方のコツがつかめない」というお悩みはありませんか?
本記事では、左利きの初心者が編み物を楽しむためのコツや工夫を詳しく解説します。「左利きだけど編み物を始めたい」「すでに挑戦しているけどうまくいかない」という方は、ぜひ最後までご一読ください。
読みたいところからどうぞ!
左利きだからこその編み物の悩みとは?
左利きだからこその編み物の悩みは、以下が挙げられます。
- 編み物の教材や指導が右利き向けに作られている
- 毛糸はS撚り(右巻き)で左利きの人が編むとほぐれやすい
- S撚りの毛糸を使うことで編地が少し硬めに仕上がる
- 講師の多くが右利きで適切な指導を受けられないの
しかし、編み物は決して右利きの特権ではありません!
最近では、左利き専用の編み物本も出版されるようになり、左利きの編み物に関する動画や解説記事も増えてきました。糸の撚りの問題に関しても、編み方を工夫したり、適切な糸を選んだりすることで克服できます。
左利き初心者が押さえたい編み物の道具選びのポイント
左利きの方が編み物を始める際、押さえておくべき道具選びのポイントについて解説します。
- 左利き用の道具があるもの
- 左利き専用の製品がない場合の代用品や工夫
左利き用の道具があるもの
左利きの方のために特別に設計された編み物道具も存在します。
代表的なのは、Misasaのステンレス裁ちはさみ左利き用や、Mizusuの左手用シルキーはさみなどです。また、編み針や編み図、編み物の本(「左利きさんのためのはじめてのかぎ針編み」)などもあります。
左利き専用の製品がない場合の代用品・工夫
左利き用の編み物道具が見つからない時もあります。そんなときは、次のような工夫や代用品を使ってみましょう。
- 右利き用の編み図を鏡に映して左利き用の編み図にする
- 右手で編む練習をして右利き用の道具や教材をそのまま使う
- ほつれないようにしっかりと撚りのある毛糸を選ぶ
- 左利き用の編み方を解説する動画を見る
面倒だと感じるかもしれませんが、右手で編む練習は今後の作品を編む上でも楽になるのでおすすめです。とはいえ、すぐに編み始めたい人もいるはずですので、次では基本の編み方を紹介します。
左利きの視点で学ぶ基本の編み方
左利きの編み方の基本は、右利きの方法を鏡像的に反転させることです。つまり、右から左へ編む代わりに、左から右へ編んでいきます。
この基本原則を押さえておけば、ほとんどの編み目や技法に応用可能です。その上で、さらに知っておきたい編み方の基本を以下で紹介します。
編み針と糸の持ち方
左利きの方が編み物をする際、基本的な持ち方は以下のとおりです。
- 作業用の針(編み目を作る針)を右手で持ちます。
- 補助の針(編み目を保持する針)を左手で持ちます。
- 糸は左手の人差し指にかけ、親指と中指で調整しながら張力をコントロールする
初めのうちは慣れない持ち方に戸惑うかもしれませんが、練習を重ねることで自然な動きになっていきます。また、自分の手にもっとも合う持ち方を見つけることも大切です。
人それぞれ手の大きさや指の長さが異なるため、基本の持ち方をベースに少しずつ調整していくと良いでしょう。
表目と裏目
左利きの人が編み物をするときに欠かせない表目と裏目の編み方も知っておきましょう。
【表目(メリヤス編み)の編み方の場合】
- 右手の針を左手の針の前面から2番目の編み目に入れます。
- 糸を右から左に針にかけます。
- かけた糸を編み目の中に引き出します。
- 古い編み目を左の針から外します。
【裏目(ゴム編み)の編み方】
- 右手の針を左手の針の後ろ側から2番目の編み目に入れます。
- 糸を左から右に針にかけます。
- かけた糸を編み目の中に引き出します。
- 古い編み目を左の針から外します。
左利きの方が表目と裏目を編む際の重要なポイントは、編む方向が右利きとは逆になることです。また、糸をかける方向も右利きとは逆になるため、最初は少し戸惑うかもしれません。
練習で迷ったときは、すかさず鏡を使って右利きの編み方を反転しましょう。
何を見て学ぶ?左利き用の編み物を解説した書籍・本
左利き用の編み物を解説した書籍・本でも、特におすすめなのが「左利きさんのためのはじめてのシリーズ」です。このシリーズは、左利きの視点に立って編み物の基礎から応用までを丁寧に解説しています。
- 左利きさんのためのはじめてのかぎ針編み
- 左利きさんのためのはじめての棒針編み
この書籍では、左利き向けに写真やイラストが反転されており、手順がわかりやすく説明されています。また、左利きならではの注意点やコツも詳しく紹介されているため、右利き向けの教材で苦労した経験がある人にも大変役立ちます!
まとめ:左利きの初心者が編み物を楽しむなら両利きを目指して!
何度か触れてきましたが、左利きの方が編み物を楽しむなら右手で編むことをおすすめします!最初は慣れるまで時間がかかりますが、長期的には多くのメリットがあります。
- 一般的な編み図や説明書をそのまま利用できる
- 右利き用の道具を使用できるため、選択肢が広がる
- 複雑な模様や技法にも挑戦しやすくなる
両手で編めるようになることで、編み物の幅が広がります。同じ左利きの人とコミュニティを作り、情報交換しつつ励まし合いながらぜひ楽しんでください!
よくある質問(FAQ)
左利きだと糸がねじれる?
左利きの方が編み物をするときに糸がねじれるのは、一般的な毛糸がS撚り(右巻き)になっているためです。左利きの方が編むと、糸の撚りが緩む方向へ力が加わり、結果としてねじれやすくなります。
左利きだと編み目がそろわない?
左利きだからといって編み目がそろわないわけではありません。原因は、主に右利き用の説明書や動画を参考にしているためです。左利き専用の編み物本や動画を参考にすることで、正しい編み方を学びましょう!